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はむすたーが本体です(`・ω・´)

よくある童貞の会話

2018.09.30 21:31

【よくある童貞の会話】 

R-15です 

 多少のエロ表現を含みます 

 苦手な方はこちらをどうぞ るいんの台本一覧 

 

♂2人 計2人 

~15分 

 

吉田 ♂ 高校3年 

 

高橋 ♂ 高校3年 

 

――――――――――――――― 

 

―――Prrrr 

吉田「『あーもしもし。俺だ』」 

 

高橋「『オレオレ詐欺ですね。さようなら』」 

 

吉田「『ちょっ!切るなっ・・・』うわぁ・・・ほんとに切りやがった」 

 

―――Prrrr 

高橋「『はい・・・』」 

 

吉田「『俺だ』」 

 

高橋「『また詐欺か・・・』」 

 

吉田「『あーあーあー!!!悪かった!吉田だ!吉田だよ!だから切るなっ!』」 

 

高橋「『あぁ・・・吉田か。どした?』」 

 

吉田「『・・・いつも通り過ぎて。はぁ・・・』」 

 

高橋「『用が無いなら切っていいか?』」 

 

吉田「『切るな切るな!なんでそんなに切りたがるんだよ』」 

 

高橋「『今、偶然録画されてたニュース番組見てるからさ』」 

 

吉田「『録画かよ!しかもニュース番組かよ!?』」 

 

高橋「『うん。先週の木曜のやつ』」 

 

吉田「『結構前!!!なんでそんなもん見てんだよ!』」 

 

高橋「『暇だったから』」 

 

吉田「『結局暇なんじゃねーかっ!』」 

 

高橋「『で、用件はなに?』」 

 

吉田「『暇なんだよな。じゃあいつものとこに集合。10分後な』」 

 

高橋「『またか・・・』」 

 

 

 

吉田「うぃーっす」 

 

高橋「おい」 

 

吉田「ちゃんと来てんなー。さすが優等生メガネ」 

 

高橋「おい」 

 

吉田「んじゃ早速本題なんだが」 

 

高橋「おい」 

 

吉田「なんだよー」 

 

高橋「今何時だ?」 

 

吉田「今?えーっと、4時半だな」 

 

高橋「お前が電話してきたのは?」 

 

吉田「ちょうどおやつ食ってたから、3時過ぎだな」 

 

高橋「お前、何分後って言った?」 

 

吉田「あー・・・。うん、聞いてくれ。ちゃんと来る気はあったんだ。現にこうしてここに来ているだろっ」 

 

高橋「1時間以上も遅れてな」 

 

吉田「まず、家を出る前だ。目の前には食べかけのケーキがあった」 

 

高橋「食いかけのおやつか」 

 

吉田「あぁ。しかもホールだ」 

 

高橋「・・・また大人買いしたのか」 

 

吉田「月に数回のケーキ祭りの日だったからな!」 

 

高橋「ケーキをお腹いっぱい食べる日、だったか?」 

 

吉田「その通り!」 

 

高橋「で?そのケーキを食ってたから遅れたと?」 

 

吉田「いや、違う!まだ食べ始めたばかりのホールケーキを、全て食べてから向かっては確実に30分は遅れてしまう。そこで俺はケーキを泣く泣く箱に戻し、冷蔵庫にしまったんだ」 

 

高橋「じゃあそれは遅れた理由ではないな」 

 

吉田「いや、ところがだ。この決断をするまでに俺は、20分かかっていた」 

 

高橋「何をそんなに悩んでたんだ!もうその時点で約束の10分は過ぎてるじゃないか」 

 

吉田「悩みはいろいろあるさ。正直、ケーキどころではなかったんだ。だから、こうして高橋を呼んだんだからな・・・」 

 

高橋「ん?珍しく本当に悩んでるんだな。どうしたよ?」 

 

吉田「あぁ・・・。それも含めて、俺が遅れた理由を説明するぞ」 

 

高橋「はいよ」 

 

吉田「まず、電話をかける前だ。小森からチャットが来たんだ」 

 

高橋「そういえば、今日は小森もまだ来てないな」 

 

吉田「・・・あいつは呼んでない。・・・呼んだとしても、来るはずもないだろうけどな」 

 

高橋「小森に何かあったのか?」 

 

吉田「話を戻すぞ。俺はそのチャットを見て、ケーキを食べていた箸を落とした。そして、急いでお前に電話をした」 

 

高橋「ケーキを箸で食べていることはツッコんだ方が良いか?」 

 

吉田「いや、それはいつも通りだ」 

 

高橋「そうか」 

 

吉田「電話を切り、ケーキを片付けることに20分かかり、急いで家を飛び出した」 

 

高橋「まず、その時点で遅れる連絡をするべきじゃないか?」 

 

吉田「この公園までは徒歩5分、走れば3分もかからない」 

 

高橋「家を出たのを3時半として、あと1時間・・・なにしてたんだ?」 

 

吉田「俺は歩いた、歩いて真っ直ぐこの公園を目指していた!・・・はずだった」 

 

高橋「はずだった・・・」 

 

吉田「家を数歩出たところで、俺は隣の家のおばあちゃんに捕まった」 

 

高橋「あー、あの優しいおばあちゃんか」 

 

吉田「そうそう。家の中に連れ込まれ、客室に通され、イチゴタルトと煎茶を出されたのだった」 

 

高橋「またケーキ・・・」 

 

吉田「出されたからには食べるしかない。そう思い、美味しくいただくことにした。しかし・・・隣のおばあちゃんの話は長い・・・」 

 

高橋「あー・・・なんとなく想像がつくな・・・」 

 

吉田「しかし俺の頭は悩みごとでいっぱいだ。正直イチゴタルトが美味しいってことと、意外にケーキに煎茶もありだな・・・と言う事しか覚えてない」 

 

高橋「そこは普通、悩みごとのせいで味もわからなかった、とかじゃないのか?」 

 

吉田「まぁ、そんなこんなで今だ」 

 

高橋「一応、理解は出来た・・・。だがな、せめて一言謝れよっ」 

 

吉田「ん?すまんかった」 

 

高橋「軽いなぁ・・・まぁ良いけどさ。で、小森がどうしたんだよ?」 

 

吉田「それなんだけどさ・・・。これ・・・見てくれ」 

 

高橋「ん?どれどれ・・・『こんばんは、私は32歳の主婦をしているものです。良ければ少しお話しませんか?』」 

 

吉田「うわぁぁぁああああ!!!それは違うやつぅぅぅうううううう!!!」 

 

高橋「これって・・・いわゆる出会い系ってやつか?」 

 

吉田「こっちだ!こっちが小森からのやつだ!」 

 

高橋「いや、さっきの・・・。しかも返信済みになってたよな・・・」 

 

吉田「忘れろ!そしてこれを見ろ!」 

 

高橋「はいはい・・・。『吉田!聞いてくれ!ずっと好きだった佐藤さんにオッケー貰った!で、今デート中なんだけど、凄い良い感じだ。抜け駆けするかもっ!ごめんなっ!』・・・あー、あ?」 

 

吉田「・・・きっと今頃、大人の階段を上ってるんだろうな。くそっ!ウラヤマシイ!!!」 

 

高橋「へー、あの二人付き合ったんだ。まぁ、小森も頑張ってたし、よかったんじゃーねの」 

 

吉田「ぜんっぜん、良くないだろっ!」 

 

高橋「なんでだよ。友達なら、友達の幸せは祝ってやるべきだろ?」 

 

吉田「俺たちは童貞なんだよっ!」 

 

高橋「は?」 

 

吉田「俺たちは童貞なんだっ!なのに・・・小森の言葉、見ただろ・・・」 

 

高橋「『抜け駆けするかもっ!ごめんなっ!』」 

 

吉田「クソガァァァアアアアア!!!」 

 

高橋「お、おい・・・血涙するほどのことか・・・?」 

 

吉田「小森は童貞じゃないんだぞ!俺たちを置いて・・・大人になっちまった・・・。なのに・・・俺たちは未だ童貞・・・。どうあがいても・・・童貞なんだ・・・」 

 

高橋「いや、まだそうなってるかはわからないけどな?」 

 

吉田「俺たちは、童貞の・・・ままなんだよ・・・」 

 

高橋「はぁ・・・。なぁ、そんなに童貞って嫌か?」 

 

吉田「はぁ!?嫌に決まってるだろ!?童貞だぞ!ど・う・て・い」 

 

高橋「うん。性交渉を経験していない男子の呼称だろ?」 

 

吉田「そ、そうだよ・・・」 

 

高橋「つまりお前は、童貞じゃなかったら良いって事か?」 

 

吉田「そりゃ!童貞じゃない方が良いに決まってるだろ!」 

 

高橋「じゃあ、童貞が性交渉を経験していない男子だとして、性交渉って何?」 

 

吉田「え・・・、それは・・・その。男女が・・・その・・・」 

 

高橋「じれったいな・・・。要は男性器を女性器に入れることだろ?」 

 

吉田「お、おう。そうだな」 

 

高橋「じゃあボクたちは童貞じゃないよ」 

 

吉田「は・・・?いやいや、何言ってんの・・・?」 

 

高橋「だから、ボクたちは童貞じゃないよ」 

 

吉田「え?・・・まさかお前まで裏切ってたのか!?」 

 

高橋「違うよ。そもそもボクは恋愛は興味ないしね。なんで自分の貴重な時間を、女とかいう面倒臭い生き物に費やさなきゃいけないのか、理解しかねるよ」 

 

吉田「え、いや、うん・・・その・・・」 

 

高橋「まぁ、それはいいよ。今の問題は、なんで童貞じゃないか。ってことでしょ」 

 

吉田「そうだよ!なんで俺たちは童貞じゃなくなるんだよ」 

 

高橋「ボクたちはどうやって生まれた?」 

 

吉田「え?なんで生まれた時の話なんだよ?」 

 

高橋「いいから。どこから生まれたんだ?」 

 

吉田「そりゃ、母ちゃんからだろ?」 

 

高橋「そう、母親だ。そして・・・、出産は膣を通り、女性器から出てくるんだ」 

 

吉田「ん?・・・あっ!・・・まさか・・・」 

 

高橋「ボクたちは生まれてくるときは裸だ。そして赤ん坊にも男性器は存在する。つまり!生まれてくるときに、すでに男性器を女性器に入れたことがあると言う事だ!!」 

 

吉田「な、なんだってぇぇぇえええ!!!」 

 

高橋「だからボクたちは、童貞ではない」 

 

吉田「ほ、本当だ・・・。俺は・・・俺たちは童貞じゃない・・・のか」 

 

高橋「あぁ。しかも生だ」 

 

吉田「な、生・・・ごくり・・・」 

 

高橋「良かったな。これで解決したな」 

 

吉田「やっぱり高橋はすげぇよ!俺は童貞じゃなかったんだな!これでもう、リア充をひがまなくていいな!」 

 

高橋「あぁ、そうだ」 

 

吉田「・・・ん?・・・でもよ。ってことは・・・つまり・・・、俺は母ちゃんとやったってことか!?それって・・・近親」 

 

高橋「バカ野郎!!!相手が誰かなんて些細な問題だろう!!!お前は童貞じゃない!これが答えであり、全てだ!それともお前は!また童貞に戻りたいのか!?」 

 

吉田「も、戻りたくありません!!!もう・・・童貞なんて嫌だ!!!」 

 

高橋「あぁ。それでいいんだ。ボクたちは童貞じゃない」 

 

吉田「俺は童貞じゃない」 

 

高橋「お前は童貞じゃない!」 

 

吉田「俺は童貞じゃないっ!」 

 

高橋「よし、じゃあ解決だな」 

 

吉田「あぁ・・・凄くすっきりしたよ・・・。ありがとうな」 

 

高橋「別にいいさ。じゃあ、ボクは帰ってニュースの続きを見るとするよ」 

 

吉田「忙しいのに来てくれてありがとうな。これで小森の事、これからも応援できそうだよ」 

 

高橋「別にいいさ。暇だったからな」 

 

吉田「じゃあなー!」 

 

 

 

高橋「・・・ふぅ。・・・ぷっ・・・くくく・・・あはははは。なんだよあの理論!!我ながら謎過ぎるだろっ、あっははははは」 

 

 

 

吉田「やっぱ高橋に相談してよかったな・・・。ん?あ、母ちゃんから電話だ。『もしもし、どったの?え?帰りに買い物?いいけど・・・うん・・・うん。わかった、それを買って帰ればいいのなー。りょーかい。・・・あっ、あのさ!母ちゃんって俺が生まれた時のこと覚えてる?・・・大変、だった?・・・え?俺って帝王切開で生まれたの・・・?帝王切開って、あの、お腹切って取り出すやつだよな・・・?・・・あっ、ごめん。んーん・・・なんでもない。・・・大丈夫、買い物はちゃんとして帰るから』・・・・・・そんな・・・嘘だろ・・・」 

 

吉田「帝王切開・・・お腹から・・・」 

 

 

 

高橋「あー。でもよく考えれば、この理論だとみんながみんな童貞じゃない。とは言い切れないのか・・・。ま、関係ないか」 

 

 

 

吉田「俺って結局童貞のままじゃねぇぇぇええかぁぁぁあああああ!!!」