縁・サーフィン⑥全国ジャズ喫茶/バー巡り・らうさん18/09@大阪 天満・PLAY OFF+
この冊子をご覧になられたことはあるでしょうか?
関西ジャズ愛好家ご用達のフリー・ジャズ情報誌「WAY OUT WEST」ですが、この中でジャズ喫茶/バー案内コラムをご執筆されておられるのが、今回対談させていただいた神戸のらうさん。
全国に1000軒あると言われるジャズ喫茶/バーの内、お会いした9月末時点で約560軒もご訪問されたとおっしゃる猛者で、ツイッタ―等でその情報をご発信されてこられたのですが、最近ではジャズ喫茶について語るイベント等にご出演されたりとますますその存在感が増している方でもあります。
そんならうさんと私との縁の始まりは、らうさんからこのHP上にコメントをいただいた数年前。次は昨年、「ジャズ喫茶案内」管理人のK氏と対談させていただいた時に伺ったそのお噂。そして、K氏に勧められて始めたツイッタ―上でそのお名前を改めて認識。ツイッターでのやり取りが始まり、そして遂に今回の対談に。。。お互いに年恰好も知らない者同士が、ジャズ喫茶/バー巡りという同じような行動を取っているというだけでどこかで縁が出来、その気になれば出会えてしまうこのネット社会。本当にスゴいことです。
それにしても、らうさんがご訪問されたという560軒。。。現在約100軒の私から見ても、本当に途方もない数。ただただ、感心するばかり。
らうさんがジャズの魅力にハマられたのは、ウディ・アレン監督の映画「ギター弾きの恋」から。それまではオフコースや浜田省吾等を聴いておられたとのことですが、その後はちょうど発売され始めていたジャズ名盤シリーズを片っ端から聴いていかれたそうで、この突進力はジャズもん(注)の持つ特質そのもの。笑
そしてずぶずぶとその魅力の虜になってしまったらうさんは、ある日思いつかれたのだそうです。
「全国のジャズ喫茶/バーを巡ろう! 」
その当時、らうさんは27歳。何故そんな若い人がわざわざ「怖い怖い(笑)」ジャズ喫茶/バー巡りを思いつかれたのかとても不思議ですが、理由はともかく、そのまま和歌山方面の2泊3日のツアーへ出られたのだとか。このフットワークの軽さにも驚かされますが、最初の目的地 レストランカフェdesafinadoさんに到着、恐る恐る入店。
生まれて初めて、しかもその情報もほとんどないまま、ジャズ喫茶/バーに飛び込む勇気・緊張感たるや、相当なもの。
ところが待ち受けていたのは、想像もしていなかったマスターのとても優しい大歓待。。。この恵まれたスタートがあったからこそ、今のらうさんが誕生したのは間違いありません。
他にも色々な話題があったのですが、その一つは沖縄 那覇・ジャズライヴハウス PINO'S PLACE(ピノスプレイス)さんのお話。そのママ 中村瑠美子さんの歌の素晴らしさで盛り上がったのですが、お互い、紆余曲折の末、たまたま行っていたという偶然の一致が面白かったです。
また、お話を伺っている内に出てきたのが、現在約540軒回っているライバル/同志の存在。色んな方がいらっしゃるんだなぁ等と感心して、その名前をお聞きしてみたところ、びっくり!東京のMitchさん?!
実はこの方とはついその1週間前にネット上でやり取りをしたばかり。。。というのも、Mitchさんが福岡時代の私の行きつけの老舗ジャズ喫茶JABさんに行かれ、マスターから私のことを聞かれたことからご連絡をいただき、タイミングさえ合えば対談していた方。。。本当に縁とは面白いものです。
ちなみに、らうさんとMitchさんがジャズ喫茶/バー巡りを始められたのは2011年頃で、私は2013年。。。他にも、2015年頃から精力的にジャズ関連のお店を巡り始められたkamebluesさん(※)という方もご紹介いただきましたが、この偶然も面白く、2010年前半って、何かあったのでしょうか?
いずれにせよ、皆さん、30~40代と私より若い人ばかり。本当に頼もしい!これからもよろしくお願いいたします。
(※)kamebluesさんのブログはこちらですが、東北ツアーや最新の東京ジャズ・シーンの記事等、とても参考になります。
ちなみに今回らうさんとお話をさせていただいたお店は大阪・天満にあるPLAY OFF+さん。
私にとって初めての大阪のジャズ・バーでしたが、天井近くに上げられたアルテックのスピーカーから気持ちいいジャズが降り注ぎ、狭いお店にお客さんが次から次へと回転し続ける人気店でびっくり!
大阪って、ジャズが流行っている?!と勘違いしそうになりましたが、どうやらそんなことはなく、とても元気で威勢のいいマスターとこのお店の魅力の賜物とのこと。苦笑
確かに、このお店のマスターは不思議な魅力を持った方。絵を描かれるのはまぁわかりますが、一時はお店の壁がキャンバスになっていたとか。。。今は白く塗りつぶされておられましたが。
尚、このらうさんのTシャツもマスターの作品を元に作成されたものだそうです。
らうさんとの話に夢中になっていたこともあり、おつまみのピーナッツの殻は全て下に捨てていいというスペインのバルみたいなこのお店の風習にずっと気づかず、かと言って、途中から下に投げ捨てるという行為にも何となく及びにくく、我ながら失敗したなぁ、とちょっと反省。。。ということで、次回はリベンジでお店の風習に馴染んだ客になりたいなぁ、と思った次第です。
【駐車場:無(近隣にコインパーキング多数有)、喫煙:可】
(注)ジャズもんとは。。。くまもん、わさもん、若もん等、熊本では最後に「もん」をつけて、どんな人かを表します(くまもんは違う?笑)ので、ジャズに狂っている人、人生を捧げておられる人を「ジャズもん」と呼んでいます。