このポーズはやめましょう!
よく言われる「パワーポーズ」です。
このポーズを取ることで「自信がみなぎる」とか「テストステロン(男性ホルモン)レベルが上がる」なんて話もありましたが、今は反論の研究結果が多く出ているんですね。
ただ短期的に気分は良くなるようです。
しかし僕は二つの意味でオススメしません。
1.他者に与える印象
2.姿勢の誤り
まず「1.他者に与える印象」です。
上の画像を見てもわかる通り、このポーズは他者に威圧感を与え、自己の優位性を示すボディランゲージの一つです。
つまり自分を上に見せたい人がとるポーズです。
これをされた相手は決して「愛情」や「包容力」「安心感」を感じたりはしません。
その一つの理由は「手の甲が前に向いている」からです。
「手の内を見せる」という言葉がある通り、手のひらが相手に見えるポーズは安心感を与え、受け入れられているという気持ちにさせるのです。
次に「2.姿勢の誤り」です。
1.の理由として書いたように「手の甲が前に向いている」というのは肩関節が内旋してしることを意味します。
肩関節の内旋はこの画像でもわかるように上腕骨の骨頭が前突することに繋がります。
またこのように腰に手を当てるのは、骨盤に手を乗せることで腕全体の重さを支えてほしいからで、肩周りの骨の配列の誤りから、肩周辺部の筋肉がうまく働いていない人がやりたくなる姿勢の代表的なものなのです。
以上の2つの理由から「パワーポーズ」は決して自分の気分を良くし、他者を幸福にするものではないことがわかっていただけると思います。
このように「姿勢」と「動き」には意味があります。
それは文化や教養によって洗練され、意識的に使われるものです。
あなたも自分の「姿勢」や「動き」の持つ意味、その背景にある感情や文化についてもう一度見直してみると、さらに自分と周りを幸福にすることに繋がるかもしれませんね。