味と香りが濃厚な天竜茶の中でも、最近とりわけ人気を集めているのが静7000番台…お買い得な三種セットを御用意致しました!!
【送料無料!!】希少品種!静7000番台「するがわせ」「やまかい」「ふじみどり」天竜茶三本パック【数量限定】
「月の茶工場」で製茶、仕上げされた夏摘み天竜茶「月の茶工場で作ったよ」シリーズ
希少品種の「するがわせ」「やまかい」「ふじみどり」をお求め頂きやすい三本パックとした『日本全国送料無料!!』の数量限定セットです。
静7109「するがわせ」、静7166「やまかい」、静7224「ふじみどり」は、50年ほど前に静岡県で育成された品種で、天竜区では「やぶきた」を補完する個性的な品種として昭和中期頃に導入が進められました。
個性が強いため、シングルで出回ることは少なく、「やぶきた」の香味を補強するブレンド用茶葉として用いられるケースが多かったのですが、「まちこ」の名で静7132が大ヒットしたように、近年個性的な品種を求めるお客様が増えており、あらためてシングルオリジンの魅力を多くの人に知って頂きたいと思います。
静7000番台は古い品種で、その個性の強さがこれまで「欠点」とも言われてきました。然し、最近の品種にはないキャラクターの強さは貴重ですし、樹齢四十~五十年を迎えた茶樹の円熟味もまた、若い樹にはない魅力の一つといえるでしょう。
静7000番台の茶樹の多くは、改植の時期を迎えつつあり、新規に導入するケースも稀なため(静7132は新規に導入するケースが増えています)、今後は希少価値も高まっていきそうです。
畑は何れも天竜区(龍川地区)横山町の天竜川を見下ろす山の斜面にあり、天竜川の朝霧がかかり爽やかな風が吹き下りる気候条件に恵まれた茶園です。
茶園には「天竜青石」と呼ばれる緑泥片岩の石垣が積まれ、地層はジュラ紀に形成された三波川帯に属しています。緑泥片岩にはマグネシウム、カルシウムが多く含まれており、茶の栽培には非常に適した土壌です。
種がすを主体とした有機肥料を使って栽培されています。
【するがわせ 天竜茶 月の茶工場で作ったよ 2018 2nd 100g】
静岡県浜松市天竜区横山町
2018年産 天竜煎茶 浅蒸し
するがわせ 夏摘みシングルオリジン
静7109「するがわせ」は静岡県茶業試験場が昭和37年にやぶきた自然交雑実生から育成した早生品種。品種登録、命名登録はされておらず、愛称として使われる「するがわせ」は駿河国で育成された早生品種を意味しています。
淡麗---★--濃厚
甘味☆☆☆
旨味☆☆☆
苦味☆☆☆
渋味☆☆☆
香気☆☆☆
3g、80ml、80℃、1分、甘味の強いコーンの香りと秋の稲穂の香り、口当りにさほど強くない苦渋味を感じた後、舌の上で甘味と旨味を感じる。最初の苦味は甘味に、渋味は旨味に変わり、舌の奥の旨味と、口全体に広がるコクのある甘味が余韻として残る。二煎目は口当りから甘く、まだ旨味も残っていて舌の中ほどではっきり感じる。
3g、60ml、60℃、2分、まろやかな苦渋味、クリーミー感のある甘味と、しっかりした旨味。
しっかりとした味わいを持ったお茶です。抽出時間を長め、湯量を少なめにすると苦渋味も強く出て来ますが、濃いお茶ですのでサッと淹れると美味しく飲め、煎が利きます。旨味がしっかりあり、甘味と共に余韻として口の中に残ります。
味わい深く、コストパフォーマンスに大変優れています。
【やまかい 天竜茶 月の茶工場で作ったよ 2018 2nd 100g】
静岡県浜松市天竜区横山町
2018年産 天竜煎茶 浅蒸し
やまかい 夏摘みシングルオリジン
静7166「やまかい(山峡)」は、山の狭間で作られたお茶のイメージに近いところからその名がつけられました。
イメージ通り、山間部で栽培すると真価を発揮する品種です。
淡麗---★--濃厚
甘味☆☆☆☆☆
旨味☆☆
苦味☆☆
渋味☆☆
香気☆☆☆☆
茶葉3g、湯量60ml、80℃ほどの湯で30秒、茶葉が開ききらないうちに一煎目を淹れる。フルーティーな甘い香りが立ち、まったりとコクのある飲み口、かすかなほろ苦さと濃厚な甘味。
二煎目以降は熱湯を注いで直ぐに抽出、まろやかで甘いお茶が三煎、四煎と味わえ煎が利く。
淹れ方でかなり印象の変るお茶になります。甘味の強いお茶ですが、抽出時間を長くしたり濃いめに淹れると苦渋味が出て来ます。茶葉は大きめで厚みがあり開くのに時間が掛かりますが、熱湯では30秒程度、60℃の低温では1分程度を目安にして、二煎、三煎と甘味をお楽しみください。
薫りは山峡独特のフルーティーでほのかにマスカット、メロンに似た甘い香りに加え、ときおりマヨネーズのような香りも混ざってきます。
やまかいは夏茶の品質が良いことでも知られており、「べにふうき緑茶」程ではないですが、坑アレルギー作用があると云われるメチル化カテキンの含有量が多いとされています。四~五煎淹れた後の茶葉は苦渋味も少なく食感も良いので、茶の栄養成分を余すことなくいただくことが出来ます。
水出しではフルーティーで甘く重厚なコクのある冷茶になります。
淹れ方を工夫することで、自分好みの味や香りを引出すことも出来るお茶ですので、温度や湯量などの条件を変えながら「やまかい」の魅力をお楽しみください。
【天竜茶 月のふじみどり 2018 2nd 100g 月の茶工場で作ったほろ苦くて甘いお茶だよ】
静岡県浜松市天竜区横山町
2018年産 天竜煎茶 浅蒸し
ふじみどり 夏摘みシングルオリジン
系統番号「静7224」ふじみどりは晩成品種で葉肉が厚く独特の香気があり、煎茶用に開発された品種ですが、近年は甘味、香りが強調されるため紅茶用として人気が高くなっています。
煎茶として単品で販売されることは少ない「ふじみどり」ですが、やや重めのトロリとしたコクのある飲み口と、個性的であっても嫌みの少ない味と香りはこの品種ならでは。
淡麗--★---濃厚
甘味☆☆☆☆
旨味☆☆
苦味☆☆☆☆
渋味☆☆☆
香気☆☆☆
3g、80ml、80℃、1分、茹でたトウモロコシと砂糖を焦がしたような甘い香り、口当りの苦渋味は強くなく、ジワジワとほろ苦味が出た後、ほんのりとした渋味とフルーツライクな甘味。まったりとしたとろみとコク。
3g、60ml、60℃、2分、ほろ苦味ととろみ、コクは強調される。舌の奥には旨味も感じられ、最初感じる苦味は甘味に変わっていく。二煎目は苦渋味が和らぎ甘味が強調される。
ほろ苦味と、旨味を伴った渋味の程良さ、とろみやコクと相俟ってまったりと口に残る甘味など、飲み応えがありリラックスしたひとときが過せるお茶です。
静7000番台が見直されるきっかけになったのは…桜の葉の香りがする、ということで静岡市清水区で「まちこ」のブランドで売り出された「静7132」
静7000番台は、多くが「やぶきた」の自然実生(「ふじみどり」のみ来歴不明)からの育成ですが、静7132に含まれる桜の葉の香りと同じ成分「クマリン」はやぶきたには殆ど含まれず、やまかいに含まれる抗アレルギー作用のある「メチル化カテキン」もやぶきたには殆ど含まれていない…など、母親であるやぶきたとは、かなり異なる性質を示しています。
やぶきたと大きく異なる香味を持った子供達(静7000番台)は、半世紀に亘ってやぶきたにブレンドして香味を引き立てる役割(親孝行ですね(。・ω・。))に徹してきた感がありますが…
近年開発された品種は、単品で美味しく飲めるよう「欠点」を少なくし、苦渋味を抑え甘味と旨味を強調しているものが主流で、香りもさりげなく爽やか、水色も緑が冴えて鮮やか…といった、やや似通った傾向があるようです。
寧ろ、ブレンド全盛の時代に作られた品種の方が、個性が豊かでシングルで飲んでも違いがはっきりしています。
こうした、古い品種ほどシングルオリジンで飲むべき…そしてその個性の価値を再評価することが日本茶の未来に繋がるのではないか?
天竜楽市はそう考えております。
「倉沢(くらさわ)系統番号静7111」