東京都 アクセシブル・ツーリズムは島しょへ(八丈島編①)
東京都は2013年「東京2020オリンピック・パラリンピック」の開催が決まってから、アクセシブル・ツーリズム(障害者や高齢者など、移動やコミュニケーションにおける困難さに直面する人々のニーズに応えながら、誰もが旅を楽しめることを目指す取り組みです。)の様々な取組みが加速しました。
その一つに「東京観光バリアフリー情報ガイド」があります。2023年現在このガイドには、都内23区、多摩エリア計35コースのバリアフリー観光モデルコースが紹介されています。
R5年度、新たに島しょ(大島、八丈島、小笠原)を追加に向けて動き始めました。
11月20日車いす使用者、視覚障がい者2組による八丈島モニターがスタートしました。
東京から南に300kmの八丈島へは海、空、2つの方法で訪れることができます。
竹芝港を22:30に出航し、三宅島、御蔵島を経由して翌朝8:55に八丈島に着く東海汽船、船内はバリアフリーです。
そして羽田空港からは全日空が1日3便、1時間弱で羽田〜八丈島を結んでいます。八丈島空港では機側からボーディングブリッジで空港ビルに移動できます。
島での交通はレンタカーやタクシー、町営バスがありますが車いすに乗ったまま移動する場合は、八丈島で唯一リフト付バンを保有している「民間救急フィール」がおすすめです。
事前に予約をすることで観光としても利用できます。今回のモニターではこの車両を利用しました。
最初に訪れたのは、八丈ビジターセンター。
八丈島を訪れる際にはまずはココからスタートすると良いかもしれません。
15分ほどの映像で八丈島の自然、歴史、観光をダイジェストに学ぶことができるので、一気に八丈島の知識と興味が上昇します。また園内の散策路の先には「八丈島のキョン」が飼育されています。
そうこうしているうちに日の入り(16:37)が近くなってきたので「南原千畳岩海岸」へ。
視覚障がい者は溶岩の上を歩いて散策ができ、車いす使用者は整備された展望台から夕陽を眺めることができます。駐車場脇にはバリアフリートイレあり。