分散投資②
分散投資①の続き
2)【ポートフォリオ】について
【ポートフォリオ】は【分散投資】をする商品の組み合わせのことです。
順番としては、①【分散投資】をする商品の組み合わせの【相関係数】を考え、
②その後に、組み合わせる商品の種類・数【ポートフォリオ】とそれぞれに投資する金額割合を決めることになります。
投資する商品には様々な種類があるので、全部説明しきれませんが
ここではオーソドックスに【国内株式】【外国株式】【国内債券】【外国債券】の4種類に投資するとします。
理由としては【株式】と【債券】は【マイナス】の相関関係のため、【株式】と【債券】を同じ投資割合で持てば、相場の変動があってもある程度の資産を守ることができるからです。
投資金額が100万円あるとしたら、みなさんはどんな割合でそれぞれに投資しますか?
適切な分散投資をするためにはポートフォリオの基本の割合は以下のとおりです。
【国内株式】25%、【国内債券】25%、【外国株式】25%、【外国債券】25%
理由は資産、地域、通貨の分散がバランスよくできるためです。
これを投資時の経済状況に応じて変更していきます。
現在の日本ではまだ金利が低いため、国内債券の割合を減らし、外国債券の割合を増やすなどの対応が考えられます。
また年齢でもポートフォリオの商品構成は違ってきます。
たとえばまだまだこれからバリバリ働ける30代の方なら、多少リスクの高い商品を組み込んで(仮に少し損失が合っても)まだ将来リカバリーできる時間と体力が残されていますが、
退職後の70代の方はどうでしょうか?
30代の方と同じポートフォリオの商品構成で万が一、損失が発生したときには
損失をリカバリーできる時間と体力は少ないのではないでしょうか?
そのため年齢を重ねるごとによりリスクの少ない、金融商品をポートフォリオに組み込んだり、リスクの少ない金融商品の投資割合を高める必要があるってことです。
※注意)【リスク】・・・【リスク】という言葉を聞くと、皆さんは損をする危険性がある!というふうにとらえるとおもいますが、投資の世界の【リスク】とは、【価格変動の振れ幅】
のことをいいます。
つまり、損をすることだけが【リスク】ではなく、利益が出ることも【リスク】となります。
よって【リスク】の高い商品は【ハイリスク・ハイリターン】=大きく損する可能性も大きく儲かる可能性もあるってことです。
その逆は【ローリスク・ローリターン】です。
投資の勧誘で、『この商品はローリスク・ハイリターンです!』という宣伝がある場合もありますが、これはウソですので、みなさん騙されないでくださいね!
世の中の金融商品に【ローリスク・ハイリターン】なものはありません。
儲かる可能性と損する可能性が同じ割合のものしか存在しませんので!
話が少しそれてしまいましたが、【ポートフォリオ】の構成割合で参考にして欲しいものがあります。
それはGPIFのポートフォリオです。
皆さんGPIFはご存知でしょうか?
GPIFとは年金積立金管理運用独立行政法人のことで、年金保険料から集められた公的年金積立金を厚生労働大臣の預託により管理・運用を行っている、世界でも最大規模と言われる投資家でもあります。
ぜひ、この世界最大規模の投資家であるGPIFが運用する年金マネーがどのような金融商品に投資されているかを見て、参考にしてください。
適切な分散投資をするためのポートフォリオの基本の割合がなぜ
【国内株式】25%、【国内債券】25%、【外国株式】25%、【外国債券】25%
なのか?
そして【分散投資】の必要性がお分かり頂けると思います!