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マヤ

ヒューマノイドロボット『RYUJI』蜜月島mission 10-①

2018.10.01 23:00

ロボット工学研究所の応接室に、直人と直己が険しい表情を浮かべて無言で腰掛けている。




扉が開いて白く美しい影が足早に入ってきた。




直己「プロフェッサー、お忙しいところ申し訳ありません」




恭介「あ、いや堅い挨拶は抜きで」




「それで?」




直人「二人と連絡が取れなくなって5日目になります」




恭介「電話やメールも全く?」




直己「ええ…二人揃って六本木ヒルズを出た所までは足取りが掴めているのですが、その先は全く不明です」




恭介は深い溜息をついた。




世界でも有名なロボット工学の第一人者で、イメージはクールで冷静沈着。




でも、目の前にいる白衣を着た男はまるで別人のようだ。



顔色も青白く生気がない。




そして酷く苛立っているように見える。




直人「うちの隆二とは親しい間柄だと聞いています」




直己「プロフェッサーからも連絡は取れないんですか?」




恭介は目の前に座る二人の顔ではなく、宙を見つめ独り言のように呟いた。




「こちらも全く作動しないんだ…」




直人「それは…GPSみたいなものですか?」




直人の問いかけに恭介はハッと我に帰った。




恭介「…そう、万が一の事を想定して、独自のシステムを用いて彼の居場所がわかるようにしています」




「まぁ…GPSみたいなものです」




直人「そのGPSでも特定できないなんて…」




「地球上にそんな場所があるんでしょうか?」




恭介がつい漏らしてしまったそれは、GPSを遥かに凌ぐ優れもので、

隆二の居場所を100%特定できる機能だが、

5日前からこちらもまったく機能しなくなっている。




直己「捜索は極秘に続けるとして…」




「問題は、隙間なく埋められている日々のスケジュールです」




「…と言うと?」




直人「三代目のボーカル二人と、数日前から連絡が取れなくなっている…」




「そんな事を公にすると、たちまち大混乱になります」




恭介「そうでしょうね…」




直己「二人が戻って来るまでの穴埋めが必要です」




恭介「代役…という意味ですか?」




直人「その通りです」




直己「代役を立てるには、プロフェッサーの力添えが必要不可欠なんです」




恭介「…そっくりな男を二人、探してこいとでも?」




直己「プロフェッサー、俺たちは三代目が誕生してからずっと二人を見てきました」




直人「家族よりも長い時間を共に過ごしてきました」




直己「リーダーとして大切なメンバーをHIROさんから預かっている身です」




恭介「…おっしゃっている意味が…」




直人「遠回しな言い方はやめましょう!

直己、話して」




直己「ああ…」





直己「ここ数ヶ月、俺たちのもとで歌っていたのは…」





「《隆二》…ではありませんね?」






to be continued…