信頼ある時間。
私立中の生徒さんは、今日もコツコツと
数学の演習を重ね、英語の復習をし、
自宅でも国語・理科・社会の演習に勤しみます。
この子たちはあらゆることを自分でしっかりと
考え、必要なことに時間をかけて取り組む子たち。
小学生時代からこの子たちはずっとそういう性質で、
最も長く一緒に学ぶ子は小3から中2まで、すでに
6年目の付き合いとなっており、ほとんど阿吽の呼吸です。
小5からの子も、大好きな習い事は週6で
20時、21時までやってるそうですが、
それでも、数学は満点をとって来て、総合の得点率は
85%を軽く超えているようでした。
特に中学2年になってからの自立具合は目覚ましく、
私はこの子たちに宿題を出している感覚ではなく、
提案をしたら、自分で考えて必要量をやってくる、というくらいの
お互いに楽な関係を築くことに成功した感じです。
附属の子たちにもそれぞれアドバイスをしました。
「塾にどんな目的で通っているのか、整理しましょう。
まずはとにかく自分で考えてやってみるために、
好きな教科を伸ばすような感じでやってきましたが、
今回の定期テストの取り組みを見ていますと、
何か特定の教科への演習が不足しているように
先生の目からは見えています。
自分でも分かっていますね?
まず、今適当に教科を選んで演習しているような
スタイルを変えて、必ず数学・英語の演習時間を
確保してやっていきましょう。必ずこれから取り組み、
次はこれをやるっていう仕組みを作ってください。
そうすると、気持ちの面でも目的意識の面でも安定します。
理科社会は自分で取り組んでも十分にできるレベルに
達してきていますし、どう学んでいいかもわかってきています。
今足りないのは、”仕組み”や”習慣”としてこの時間を
生かす視点だと思います。」
「君はまだもっと上位にっていう意識が生まれていませんが、
能力が高いことは認めています。だから、最低下がらないように、
そして基本事項に一切の抜けがないように取り組んでください。
受験期に一気に巻き返す、さらに、今は順位が1位も下がらないよう
上げ続けることだけを意識してやってください。
それが、今君に俺が最低限やってほしいことです。
スポーツも大いに、熱心に取り組んでください。
そのうち、上がる、上がる、上がるのリズムができれば
勉強していくことについても喜びを見出せるでしょう。
順位を下げないということは、常に自分に勝ち続けることであり、
それは意外に難しいことなのです。
それを、可能にしてください。できますよね?」
授業の最後は、一人一人に比較的長い時間アドバイスをし、
ご自宅へ帰っていただいています。
手持ちの教材を使った効率の良い学習方法も逐一
アドバイスを続けています。
高校に入ったら、持っている教材を上手に使うことが
求められてきますから、常に先々の学習を視野に入れ、
自立した学習が可能になるように、反省してもらいながら、
次に活かすということ、そういった毎週毎週を
過ごしていってほしいと思います。