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「かゆみ」コラム 〜愛知県春日井市 みやこ内科クリニック〜

これも原因、あれも原因って論文を発見。結局、人によって原因がことなる。

2018.10.02 02:30

これも原因、あれも原因って論文を発見。結局、人によって原因がことなる。

かゆみ治療で関東や中国地方など遠方から来院される方が増えてきました。

一度来ていただいて、再発した場合。

また来ていただくのが大変だし、申し訳ないって思ってしまいます。

かゆみを再発しないように、コントロールする。

何かいい方法はないかと調べています。

アトピー性皮膚炎のかゆみの管理という論文を見つけたので。

読んでみました。


The sensation of pruritus can be triggered by endogenous and exogenous stimuli, which activate specific peripheral un-myelinated C-fiber nerve endings in the epidermis and dermis.

和訳と要約

「かゆみのトリガーは、表皮と真皮中のC繊維が内因性と外因性の刺激によって起こる。」

きっかけは内側と外側の両方にある。

トリガーの代表例を調べてみました。


Identifying and eliminating trigger factors are crucial for the management of itch in AD. Sweating is generally considered one of the most common trigger of itch in AD, and increased sweating has been observed in AD patients with lichenified skin.

和訳と要約

「トリガーファクターの特定と除去は、アトピーのかゆみの管理にとって重要です。汗は一般に、アトピーにおけるかゆみの最も一般的な誘因の1つと考えられる。」

他にもこの論文では、ウール、花粉、粉塵、猫などの動物のフケ。黄色ブドウ球菌などの感染症。

食べ物でも、2時間以内に起こる即時性のあるものと、6時間かかる遅延性がある。

これだけの原因をあげています。

これらを考えても、特定できても除去が難しいものもあります。

汗って言われてもどうしようもない。

う~~ん、かゆみのコントロールは難しいですね。

かゆみの再発を抑える方法をいろいろ調べてみます。


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今回引用した論文

Management of Itch in Atopic Dermatitis

日本語題:アトピー性皮膚炎におけるかゆみの管理

著者:Judith Hong, MD,Joerg Buddenkotte, PhD,Timothy G. Berger, MD,and Martin Steinhoff, MD, PhD