2月27日、口づけ
2017.02.27 12:21
泣いていても眠っていても続く。
酔っ払ってフラフラゆらゆらと千鳥足でも
湯船に頭から潜ってボウルの中のアサリになっても
きみと手をつないでこの世で1番いい気持ちがしても止められない。
死ぬまで脱ぐことができない。
100年たったらみんな死ぬ。
それはどこか甘やかで安心のすることだ。
永遠に生きるなんてまっぴら。
桜のつぼみが枝の先にぷくりとついているのを見て
もうすぐ春なんだ、つぶやく。
風も穏やかな日がある
この体、吸い込めるならいつまでも季節には敏感でいたい。
会うたびに、覚えておこうと思うようになった。
目、鼻すじ、口、首から肩の永遠みたいな水平線
鎖骨を舐めた、背中の匂いをかいだ。
ホクロの位置を星座板を眺めるみたく、くるくると見つめた
それらをゆっくりとなぞろうとする。
きみはわたしの好きなひと。
愛は与え続けるものだ、言葉がひびく。
わたしの愛はきみにずっとずっと与えられるものだ。
けれども言葉だけのことじゃない。知っている。
思い出そうとするとあくびが出る。
目をつぶると力が抜ける。
ふふふ、と笑みがこぼれる。
安心をたずさえてきみのことばかり考える。
ありふれたことだ。
恋してる、と声に出してみると本当になるような恋。
愛してる、と声に出してみるとちっぽけになるような愛。
好きな人たちのそばにいたい
まだまだずっといたい
脱ぎ去ることのできない人生を歩いてく。