おばさんは骨と皮だけのちいさな体に白髪交じりのかすれた金髪で、
キャミソールの上に趣味のわるいピンクのシャツを羽織ってる。
目だけこわいほどギラギラしてる。
けれど、おばさんよりも悪いのはきっとわたしだろうな。
花のレースのついた着心地のいいワンピース着てるわたしの方がきっとわるい。
きっとおばさんはしゃがれたハスキーな声をしていて見た目よりもうん、とやさしい。
自分がいちばんわるい気持ちがして、
ラッキーストライクを拾いたくなる。
おばさんがひょいと持ち上げたウエスタンブーツの先をぱたんと下ろしたら、
ラッキーストライクは踏みつぶされる。
その瞬間にその間へ滑りこんで踏みつぶされてしまいたい。