楽しい削り馬体験
先日開催開催された森林関係のイベントに削り馬担当のスタッフとして参加してきました。
この時期に開催されるこのイベントは2年ぶりの参加。例年は人もまばらに訪れ、それほど忙しくなく対応できましたが、今年は違いましたね。
削り馬で作るものは「トントンハンマー」と「お家」。中でもハンマーは大人気で子どもだけでなく大人も真剣に作っていました。
まだ乾燥していない木は簡単にドローナイフで削ることが出来、子どもでも難しくはありません。
中には「ツリーを作ってみたい!」という子どもがいたのでメニューにはなかったですが、削り馬を使って一所懸命ツリーを作ってもらいました。
でも、小さなお子さんだったので、とてもツリーとは言えないものが出来上がりましたね。
これは私自身、上手に作ってもらうことが目当てではなく、子ども自身が見て、考えて削ってもらえればよいと思っていたからです。このことは、彫刻家の佐藤忠良氏が残してくれた「子どもの美術」の言葉を尊重しているからなのです。
子どもたちが真剣に向き合いながら繰り返し作っていくことが重要なことであり、そのことが人としても育っていく。先人が残してくれた言葉を重んじながら子どもたちと接することは如何に重要なことか、そうすることにより子ども自身の感性がどんどん磨かれてくる。
今は与えられ生活で、次から次から目新しいものが飛び出してきますが、それでは感性は磨かれてきませんね。
今回のイベントでは大人も削り馬に跨ってくれて、子どもたちにも良い刺激になったかもしれません。
初めて接する道具、そしてその道具を使って何かを作り出す。手を使うことは脳に良い刺激を与えてくれますからね。
子どもも大人も楽しんでもらえた1日。
このような機会をどんどん増やしながら、子どもたちの感じ方を育てていきたいものです。