小麦粉…まるごと愛して ~小麦胚芽・ふすま・全粒粉~
こんにちは!
早速小麦粉ブログを始めますよ!
前回の小麦粉ブログはもう読みましたか?
小麦の構造について詳しくお話させていただきましたね。
少々マニアック過ぎるというお声も頂きましたが…。
より小麦に興味をもって頂ければと思い、楽しく書かせて頂きました^^
そして今回も、もう少し掘り下げてお話してみようと思います!
まず、お伝えしたい!
「小麦はまるごと美味しい!そして栄養素が豊富な健康フード!!!」
どういうことか?というと、
ブログのタイトルにも書きました、
【小麦胚芽】
【ふすま(表皮)】
【全粒粉】
をご紹介し、
“小麦粉だけじゃない”小麦のことを知って、そして愛して(!?)いただこうということです。
少しだけ前回のおさらいですが、
★小麦の構造★
・胚乳:小麦粒の約83%を占める部分です。この部分を粉状にひいたものが通常小麦粉とよばれるものです。糖質・たんぱく質が主成分です。
・表皮(外皮):小麦粒の約15%にあたり、「ふすま」として食品や家畜の飼料などに使われます。ちなみに最近はこの「ふすま」を使ったブランパンも人気ですよ♪
・胚芽:小麦粒の約2%にあたり、脂質・たんぱく質・ミネラル・ビタミンなど多くの栄養素が含まれています。健康食品としても活用されています。
※画像提供:江別製粉様
小麦の大部分を占める【胚乳】は強力粉や薄力粉として、
パンなどさまざまな食品となって、みなさんの口に入ります。
ですが、
実は【外皮(ふすま)】や【小麦胚芽】を使った商品も、
TOMIZにはラインナップがあるのです!!
TOMIZレシピ でも、
たくさんのバリエーションが紹介されているので、
すでにファンの方もいらっしゃるかもしれませんね!
説明したように、小麦は大きく分けて、
【胚乳】【外皮(ふすま)】【小麦胚芽】の3つに分けることができます。
ということで…まずは【小麦胚芽】からご紹介!!
★小麦胚芽(コムギハイガ)★
【小麦胚芽】とはその名前の通り、
将来小麦の「芽」になる部分のことです。
前回もお伝えした通り、
たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルといった栄養素が豊富に含まれています!
特に注目されるのはアンチエイジングによいと言われるビタミンEで、
小麦粉に含まれているビタミンEを1とすると、
なんと約136倍の含有量を誇ります。
アンチエイジングによい食材は最近メディアでも注目を浴びていますよね!
ご安心ください。
TOMIZの商品で【小麦胚芽】がありますよ^^
こちらはローストを強めにして香ばしさを強調した【小麦胚芽】。
ビスケットなどのお菓子の生地はもちろんのこと、
パン生地に混ぜ込んでもざっくりした食感が楽しめますよ!
目安は小麦粉の量に対して5~15%を置き換えてみてくださいね♪
木下オススメのレシピはこちら。
「キャロットウォルナッツマフィン」
独特のザクザク、コツコツとした食感が楽しいので、
個人的にはクッキーなどの焼き菓子がおすすめです。
海外のお土産でもらうような、
ざっくり素朴で香ばしいクッキーやビスケットができるんですよ^^
お次は
★小麦ふすま(外皮)★
「ふすま」という言葉にはあまり聞き覚えがなくても、
最近は「(小麦)ブラン」という言葉のついた商品がたくさん出回っているので、
“知らないうちに食べていた!”という方も多いかもしれません。
(クリーム玄米ブランとか、オールブランとか…)
小麦の外皮を加工してできる【外皮(ふすま)】製品は、
何と言ってもその豊富な食物繊維が魅力です!
小麦粉に含まれている食物繊維量を1とすると、小麦ふすまに含まれる食物繊維量は約18倍。
食物繊維を豊富に含む食品の中でもトップクラスです。
そしてもちろん。
TOMIZの商品でも【外皮(ふすま)】はありますよ^^
例えば、国産小麦使用の「小麦ふすま」を使ってパンを作ると、
食感が楽しい「ふすまパン」を作ることができます。
木下オススメのレシピはこちら。
「ふすまコッペパン」
小麦粉の量に対して20%くらいの置き換えがおすすめですが、
あまり食べ慣れていない方はまず、
粉の5~10%をふすまに置き換えて作ってみるといいですよ!
※小麦胚芽も小麦ふすまも同様ですが、入れすぎてしまうとパンが膨らまなくなりますのでお気を付けください。
ちなみに。
「小麦ふすま」と言えば最近よく話題になるのが「低糖質パン」。
“糖質制限は続けることにこそ意味がある!“ということで、
より手軽に取り入れられるよう、手軽なパン用ミックスになったものがこちら!
こちらも実はTOMIZの隠れた人気商品なのです。
低糖質レシピ一覧はこちらです!
ホームベーカリーで手軽に焼いていただけるミックスなのですが、
しっとりとした独特の食感に焼き上がって、結構イケるんですよね。
この【胚乳】【外皮(ふすま)】【小麦胚芽】のすべてをまるごと粉砕したものを【全粒粉】といいます。
★全粒粉(ゼンリュウフン)★
最後はこちら!
「小麦胚芽」「小麦ふすま」のいいところも全部まるごと食べられるのが【全粒粉】。
コンビニのサンドイッチやクッキー、スーパーで販売されているパンは、
一般的な小麦粉を使用した白い生地のものばかりだったのです。
でも最近は、ヘルシーブームの勢いで【全粒粉】のパンも気軽に購入できるようになりました^^
TOMIZにはパン用、菓子用(強力粉タイプと薄力粉タイプという差があります)はもちろんのこと、
国産小麦の銘柄別、挽き方の違い、といったさまざまなバリエーションがあります。
最初は私も「【全粒粉】だけでこんなに種類があるのか…。」と驚いたものです。
例えば、
「【全粒粉】の栄養をしっかりとれるパンにしたいけど、食感はなめらかな方がいい」ということなら目の細かい【全粒粉】を、
「ざくざくゴツゴツした食感が好き!」ということなら、
小麦粒を丸ごと粗挽きにした「グラハム粉」を使うのがおすすめですね!
木下オススメのレシピはこちら。
【全粒粉】ざっくりした食感が合うので、私はサンドイッチがおすすめですね!
TOMIZでは国産小麦を愛するお客様がたくさんいますので、(私もその一人ですが…)
【全粒粉】でも、それぞれお気に入りの銘柄を選んでいただけるよう、たくさんの品目をそろえています。
小麦粉だけで焼き上げるパンにももちろん銘柄違いはありますが、
【全粒粉】は外皮や胚芽といった「栄養がたっぷり詰まった部分」も含まれているので、
より一層銘柄の違いが感じられると思います^^
(例えば「キタノカオリ」の全粒粉はやっぱり「キタノカオリ」らしい甘みがあるのですよ!)
ここまで、
【小麦胚芽】
【外皮(ふすま)】
【全粒粉】
をご紹介していきました!
とみログを書いていて、
「本当に小麦って余すところなくおいしいなぁ~」と改めて思いましたし、
「白い部分だけが小麦粉じゃない!」とも思いました。
今日もパンを食べよう…。
これは個人的な気持ちなのですが、
健康に気を遣われる方が増えた分、
食品素材としての小麦も改めて興味を持っていただける方が増えて、
個人的にはとってもうれしく思っています^^
ぜひ、小麦をまるごと愛してくださいね!
それでは今回はここまでです!
次回は長尾さんのバターブログです^^