思いつきの英単語ゲームがなかなか面白かったお話
生徒A「召喚!」
生徒A「satisfaction!」
生徒B「な、何ぃ!?そ、それだけの強力な単語を隠し持っていたというのか」
生徒A「切り札は先に見せるな。見せるなら、さらに奥の手を持て、さ」
はい。
空想が終わりましたので、説明に入ります。皆様いきなりのことで戸惑ったかと思いますが、安心して聞いてください。
今回の趣旨は、英単語ゲーム『スペルン』のご紹介です。
『スペルン』は、その名の通り英単語の語彙を競うゲームです。
基本的には2人プレイで、向き合って戦います。
お互いが持っているのは、白紙のカードとペン。あと、HP(ヒットポイント)が100ずつ与えられます。HPの数値は適当に変えても大丈夫です。
二人の間には、条件カードの束を置きます。この条件カードを引いて、指定された条件に合った単語を各々が書き、競います。
勝ち負けは簡単。スペルの文字数が長いほうが勝ちです。「長かった方の文字数」ー「短かった方の文字数」のポイントが、負けた方のHPから引かれていきます。
あと、スペルミスは文字数0でカウントします。文字数が同じ場合は引き分けで、次の回に移ります。もちろん、同じ単語は二度と使用できません。
ただただ単語を書いていくゲームですが、このゲームのミソは、条件にあります。
条件カードは大きく分けて3種類。
一種類目が、「品詞」指定。「名詞」や「動詞」「前置詞」「形容詞」「副詞」「関係代名詞」などの種類があります。
二種類目が、「文字数」指定。3文字以内〜無限まで数が書かれています。
三種類目が、「フリー」指定。自分たちで条件を増やすことができます。
「頭文字」指定や「必ず入れる文字」指定、同じ教科書を使っている者同士なら「学年」指定も可能です。通であれば「歌詞で使われている」指定なんかもできます。上級者向きですね。
どうでしょう、ルールは簡単ですよね。ちょっと図になっている画像を見つけました。
なんだか色んな意味でヤバそうですね。
あと、雰囲気出すために、カードを出す際は毎回必ず「召喚!」って言ってください。呪文っぽいでしょ。
さぁ、それでは早速試してみましょう。
今回モニターに協力してくれたのは、中2のお二人です。便宜上、AさんとBさんと致しましょう。なお、休憩時間を使ってのやりとりになりますので、「塾なのにちゃんとした勉強させないのか」などの苦情はご遠慮くださいませ。
それでは実践編です。
実践
生徒A「え、まずルールの絵が気持ち悪い」
生徒B「あ、本当だ。やばい、ウケる」
審判「はい、二人とも落ち着いて。たしかにこの絵からは狂気を感じるけど、でもわかりやすいでしょ。ささ、二人とも席につきなさい、席に。今から始めるからね。練習だからお互いのHPは10にしておこうか」
生徒AとB「はーい」
審判「紙とペンは持ったね。では早速条件カードめくります。最初の条件は…前置詞!と3文字以内!」
実はこのために二人には軽く品詞の確認もしてあります。さぁ、激戦のスタートだ!
生徒A「え、出す時召喚とか言うのマジない」
生徒B「え、これ言わなきゃならやめる」
ゲーム終了。
ではまずいので、特別ルールで「召喚!」をなしにしてあげました。
生徒A「on」
生徒B「for」
審判「お、Bが1文字多いから、Aに1ポイントのダメージ。次の条件引くね…」
と概ね順調な滑り出しだったのですが、ここからはスペルミスの連続で泥仕合の様相を呈することとなりました。
それでも淡々と勝負は続き、最終的には、Aさんが渾身の一撃であるdictionaryを叩き出し、逆転勝利。入試にも出たカリスマ英単語ですから、読者の皆様も要チェックです。意味は辞書で調べてください。
まぁ、うん、そうだな、思ったよりは盛り上がりませんでしたが、勝負後「教科書に載ってる単語で一番長いのなんだろー!」と二人揃って巻末を調べ出したので良しとしましょうか。
お付き合いありがとう。このゲーム、流行るといいな。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
ゲーム性って大事だったりするよね。