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Nio Yacht Owners' Club

2023年秋(11月)ショートクルーズ「伯方島(有津港)」(2日目)

2023.11.23 04:12

(HAPPY艇よりの寄稿記事)

「瀬戸田港」に立ち寄ったあとは、本日の泊地「伯方島(有津港)」を目指しました。2つの瀬戸内海を代表する瀬戸を通ります。最初の「鼻栗瀬戸」では「大三島橋」(満潮海面高26m)の下を通過し、そのあと大きく左回りして「船折瀬戸」を目指します。「伯方・大島大橋」(同26m)の下を通過したあたりから「船折瀬戸」になります。目先すぐに赤く塗装された「船折瀬戸灯台」が見え「有津港」はその左にあります。港の入り口には白く塗られた「有津港矢崎防波堤灯台」がありますから、それを左に見て入ることになります。そうすれば、赤いタラップで繋がれた浮き桟橋が見えてきます(下写真)。

使われなくなった通船桟橋ですが、利用にあたっては「伯方島伯方支所住民サービス課」にあらかじめ連絡します。何しろ1艇しかつけられませんから念のためです。35fで42円の利用料でしたが、桟橋まで職員が集金に来てくれました。桟橋自体はコンクリート製ですが、それほど大きくはありませんのでよく揺れます。水深は干潮でも5m超ありましたが、長さとしては50fがマックスだと思います。

当地は泊地としては、水、電気、トイレ、湯屋いずれもなく、また係留場所には「船折瀬戸」を通過する船の引き波、出入りの漁船の引き波も入って揺れることが多いです。流石に、深夜は静穏になりますが…。それでもたまに来たくなるのは、その風情、瀬戸に面しているせいか、港内の海水が綺麗で艇全体の浮いている感を気に入っています。何もないので、とても静かです。

出かけられる先は、お好み焼き「たんぽぽ」とケーキ屋「玉屋」しかありません。ほとんどの店が閉まっているからです。「たんぽぽ」のお好み焼きは、瀬戸内海の島々にある同様の店の中にあって、頭ひとつ抜けている感があります。この感慨は私だけではなく、島の人々も予約してテイクアウトしています。電話がひっきりなしです。ですから、目の前の駐車場はそれを取りに来る軽トラで、店内より賑やかです。

ヨットマンの多くは寿司割烹の「魚常、梅が花」に行ってるようですが、この島にはタクシーが無く、歩いていかねばなりません(2〜30分)。山の頂上にあるので昼間なら多島海を一望できて良いと思います。しかし、夜なら真っ暗で頂上に行っても海は見えません

最後にケーキ屋(パティスリーと言う)さんの「玉屋」ですが、都市感覚にあふれたおしゃれなカフェです。」客層は若い女性、華やかなおばさん達がメインですので、ヨットマン、ボートマンのおじさん達には似つかわしくないでしょう。私も行きましたが、少々場違いな感じがして、ケーキを買ってそそくさと帰ってきました。


何もない「有津港」ですので、お安い観光パンフ見たいなお店紹介をしてしまいました。副長が「ユナイテッドアローみたいで、名前が素敵ね」と言っていましたが、そうかもしれません。

さて、海況が静穏なのは明日までの様です。とにかくこの3日間は日中はロングTシャツ1枚で過ごせるほど暖かいでした。明日、仁尾マリーナ(有津港から30マイル)に帰ります。

予報通り、午後から吹き出し、翌24日は北西10m超が吹く寒い日となりました。