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酉の市

2023.11.23 21:00

おはようございます。


いかがお過ごしでしょうか。

酉の市へ行ってきました。


二の酉です。

浅草鷲神社へ向かったのですが、

祝日ということもあり、ものすごい人出でした。

ご覧のとおりの待機列。入場すらままなりません。

そこで、すぐとなりの酉の寺こと鷲在山・長國寺のほうに入ることにしました。

入り口に立派な熊手。

こちらも人、人、人。

およそ吟行などできる状況ではありません。

地方出身のわたしが「酉の市」というものを知ったのは、


たかだかとあはれは三の酉の月  久保田万太郎


という句がきっかけでした。

しかし、当時、高校生だったわたしは、酉の市がどんな行事か、いまいちわかっておらず、


一の酉、二の酉、三の酉といわれても、なおのこと意味不明でした。


ですので、わからないままに、あわれなものだなぁと感じ入っていた句だったのです。

のちに「三の酉」という戯曲にこの句の背景が書かれていることを知り、


また、上京後、じっさいに酉の市を訪れたことで、


ようやく一句の全体像がつかめるようになりました。

たくさんの熊手が売られています。

大きな熊手が売れると威勢のよい手締めが行われます。

狭い境内にとにかく大勢の人。

活気が伝わるでしょうか。

入谷駅からの道すがら、店先で焚き火をしていました。


お店の人によると「寒いから」とのこと。


至極まっとうなお答えでした。


なんだかほっとする火です。


なんやかんやでもう年末ですね。


良き一日となりますことを。