University College London(UCL)留学記:研究法に関する授業が始まりました。
おはようございます。University College London (UCL)の理学療法士の倉形です。理学療法士はリハ専門職のひとつです。
今日から研究に関する授業が始まりました。
初回は、『コース全体に関する説明と研究仮説の作り方』でした。
感想としては、非常に面白かったです。
授業の合間に、先生を捕まえて、
Q:こういうコンセプトって、授業で扱いますか?と下記の様な用語のリストを見せました。
・relative risk reduction(RRR)
・absolute risk reduction(ARR)
・number needed to treat(NNT)
A:扱うよ(^^)
医療関係の方でないと、『なんのこっちゃ??』と思われるかもしれませんが、こういう知識がエビデンスに基づいたリハビリの提供には必要なんです。
Q:こういう知識を使って医学論文を批判的吟味する練習は授業を通して提供されますか?
A:うん。クラスを小グループに分けてワークショップをやるよ。
とのことでした。嬉しい(^^♪。勉強したいことにばっちり当てはまるので、楽しみです。
理学療法士向けのコースでどこまで詳しくやってくれるのか少し不安でしたが、この授業には外科医、薬剤師なんかも参加しているようなので、結構詳しくやりそうです。
ワークショップで、医学文献データベースの検索法やSPSSという統計ソフトの使い方なんかもやるそうです。結構具体的なテクニック的なことまで踏み込んで教えてくれる感じですね( `―´)ノ
今日の授業は、大きい教室でした。授業の開始時には8~9割程の席が埋まりました。
先生が舞台の上を歩き回りながら、生徒に発言を促す、マイケル・サンデル教授の『白熱教室』的なノリの授業でした。
少しびっくりしたのは、こういう大きな教室でも結構生徒が大声で発言します。
私も一応・・・・、
先生『なんで研究って発表するのかな?』という問いに対して
倉形『To share knowledge (知識を共有するため)!! 』と叫んでおきました( ゚Д゚)サムライとして。。。
良い意味で授業が騒がしくていい感じでした。
また、アプリの様なものを使って、選択肢が与えられて、生徒が自分のスマホなどで答えを入力するとリアルタイムで集計結果が表示されるサービスが使われていました。生徒が打ち込んだ言葉が『ニコニコ動画』のような感じで次々にスクリーンに表示されるのは面白かったです。
双方向型の授業は、生徒のモチベーションが高いと活発になっていいですね(かく言う私は学部生時代は授業中にグーグー寝てたから、貢献できなかったかも知れませんが・・・・・・ごめんなさい<m(__)m>)。
あと、授業のスライドと授業を録画した映像が、学生がアクセスできるサイトにアップロードされることになっています。インターネット環境があればいつでもどこでも復習が可能です。
こういうのは便利だなと思います。特に私の様な語学力に難がある学生には嬉しいです。
一回目はノートも余り取らずに、コンセプトの理解に脳のキャパシティーを集中するというようなことも可能です。
研究仮説の形成に関しては、サクッと、新規性とか、実現可能性とかを説明して、「こうやって仮説を立てましょう」と説明するのかと思ってました。でも、いきなり科学史(?)みたいな話になって、『カントは・・・・』とか説明が始まったので、「チョイチョイ!!」となりました(;’∀’)。
そのあと、予習の課題は出されてなかったのに、いきなり専門的な単語、ランダマイズドとか、ブラインドとかプラセボ効果とかが出てきました。いきなりこんな話になって、クラスメートはわかるのかな??と思って、
授業後に『今日の話は結構アカデミックな内容だったけど、理解できた??』と聞いたら、案の定・・・・、
クラスメート『う~ん。。。バイオメカニクスの授業の方がいいわ。』と言っていました(;’∀’) 。
うん、一緒に頑張ろう。
あと、慣れない疫学とかの話は、苦手意識を植え付けないように、導入が大切だと思いました。
今日も、最後までお付き合い頂きありがとうございます。
理学療法士 倉形裕史
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