元に戻せない
肩甲骨と肩甲骨をくっつける動きをしなさい!!
肩甲骨はがしが大事!!
という話しがあります。
もちろん、それができると良いのはわかります。
しかし、胸郭が狭まっている人には出来にくい動きです。
例えば肩関節が内旋していて(巻き肩)肩甲骨が外転上制している人って沢山いますよね。
そういう方に肩関節を外旋して肩甲骨を内転下制するとどうなるかわかります?
肩上がりが逆に強くなるんですよね。
つまり肩甲骨を挙上してしまいます。
正しい姿勢を無理やりやってはいけないという理由はここにもあります。
肩甲骨を後ろでくっつけるように第三者が肩に手を保持してギュッと動かしたとしましょう。
確かに動きます。
でも動かない程硬い人は一杯います。
そこまで硬くなくても動きにくい。
という人で実験してみると面白いことがわかります。
肩甲骨を元に位置に戻せないんです。
しかも面白いことに3~4回目で力を抜けなくなります。
硬い筋肉に力を入れてしまうと元に戻すことができません。
つまり一回目は元に戻せるので、また後に動かすことができます。
二回目もできます。
しかし、三回目になってくると力が抜けないので途中までしか戻らない。
脳からの信号は硬い肩甲骨を作る意味を知っています。
だから三回目か四回目ぐらいで「元にもどったらあかんやん!!」
っていう指令を出すんですよね。
本人は力を抜いているつもりです。
しかし、力を抜けない。
本人が力を抜いたと思う位置で再度力を抜いてもらうようにして初めて元の位置に戻ります。
つまり硬い関節は、元に戻せない。
だからストレッチで筋肉を引っぱるより、元に戻す練習をした方が効果的だと言えます。
こういう状態ってリズムが崩れた状態です。
リズムをとるというのは、上に上げたものを下に降ろすタイミングが同じか同じに近い状態のことですよね。
それが三回目で出来なくなる訳ですからリズムがない関節と言えます。
そんなこともできないんですよ。
ギューギュー伸ばしたら悪くなりませんか?
この前もテレビを見ていたら鬼ストレッチみたいなことやっている人がいてギューギュー伸ばすんですよ。
完全に狂ってるって思いました。
怪我しない方がおかしいです。
アスリートじゃない一般の人ですよ。
よく事故が起こらないな~って思います。
起こっていても隠蔽されているんでしょうね。
良い子は絶対に真似しないようにって思います。
柔らかくするよりリズムを取り戻すようにする。
小さい動きで構わないのでリズムをつけることが大事ですね。
体幹に近い関節は、歩行のところでも書いたように全体の動きに影響します。
意味あるんですよ。
体幹でリズムがとれないと手足は絶対にリズムとれません。
ちょっと考えればわかることです。
みんな力強いのが好き。
思いっきりやるのが好き。