合気道をやることの長所(メリット)
コロナが下火になり、何か運動してみたいと思われる方が増えてきていますので、私なりに合気道の稽古のメリットについて書いてみます。
尚、合気道の意義については合気会のホームページを参照してください。
(http://www.aikikai.or.jp/aikido/index.html)
①足腰が丈夫になる
準備運動で体捌きを学びますが、足腰の動かし方を学び、実際に相手との稽古でもその足捌きを使いますので普通に歩く時より負荷がかかり筋力を発達させます。
しかし、ある程度動きが出来てくると、足を蹴るような動きでなく腰から動けるようになるので、逆に足腰の負荷がなくなり、<軽く動ける>ようになります。
②体がしなやかになり、姿勢が良くなる。
腰を中心に動くようになると、それに連動して上半身の力が抜けてきて体全体がしなやかな動きになり、姿勢もよくなります。
③ストレスが発散できる
力づくの強引な稽古ではなく、足先から手先、そして体全体を連動させ、呼吸に合わせて<気をめぐらせ>満遍なく動かしますので気分がすっきりします。
特に稽古の最後に呼吸投げをするとき「体全体に溜まった淀んだ気」をいっきに吐き出しますので、そのあとはすっきりします。
※海外ではムービング禅と言われることもあります。
④護身術を覚えることが出来る
攻撃する相手と正面からぶつかり合わないので、体力がない方でも習得でき、自分の力が抜けることにより、相手の動きをよりよく理解できるようになり、護身術としても使えます。
また抑え技は、かなり<逮捕術>に近いですが、それも力技でなく相手を制する事が出来ます。
⑤ダンスのような楽しさがある
相手の力の方向を察知してその方向に導き、相手はその結果バランスを崩しますので、
簡単に投げられます。・・・といってもある程度の稽古を通して体捌きが出来るようにな
ることが必要です。
相手の動く気配(気)を察知しながら、相手に合わせて動くのでダンスのような動きにな
ります。
上手になれば殆どダンスに近くなり、あまりストレスを感じることもなく相手を抑える事が出来ます。
⑥心地よいコミュニケーションがとれる
他人とのコミュニケーションは通常<言葉>を介して行われますが、それは言葉だけではありません。
コミュニケーションには、言葉と同時に相手の顔色や雰囲気まで含まれています。
どんなに丁寧な言葉でも、相手の雰囲気がよくなければ「不愉快」になります。
即ち、コミュニケーションはその人全体との繋がりが前提となります。
合気道は相互に手をもって稽古をしますが、それは肉体的な繋がりだけではありません。
<気>というと「なんとなく怪しげな雰囲気」になりがちですが、相手との<気>の交流を促進します。
<攻撃的な気>の場合「間合い」が遠くなり相手をかわすような動きになり、<友好的な気>の場合は近くなり相手と接するような動きになります。
そして、相手と距離をとっての動きでもお互いを感覚的に理解しあえるようになります。