急な北西強風で緊急避難のビジターヨット有り!
(HAPPYからの寄稿記事)
昨日2泊3日のショートクルーズから戻った我々ですが、その夜から「Windy」の予報通り北西の風が強まってきました。朝方からは常時北西10m超の風に変わり、拙宅前の「HAPPY BAY」海岸にも白波が打ち寄せています。もっとも50センチの波高なのでサーフィンもできませんが…。
艇を桟橋に係留したままで家に戻ってしまっているので、午前、念のため見回りに行ってきました。ハーバーのポールは赤旗でした。ビジター桟橋には、いかにも速そうなレース艇仕様のクルーザーが繋がれていました。バウにはオレンジ色のストームジブが置かれたままになっていたので、「きっと吹かれて荒天避難で仁尾マリーナに緊急入港では?」と思いました。ハーバー事務所にその事を尋ねるとやはりその通りでした。船尾のエンブレムからは、福岡がホームポートとなっていたので「西福岡マリノア」あたりに回航途中と見ました。回航については、船尾に積んでいるポリタンクの数からそう判断できますね。
昨日午後から吹き出した北西強風ですから、その間ストームジブ張って荒天航行、そしてマリーナ職員が帰る時間までに入港を果たした?、それとも日が落ちてから?いずれにしてもきっと大変だったでしょう。週末と月曜日は風がグッと落ちる予報ですから、その間を狙って無理しないでホームポートに楽に帰ろうという艇長の判断が窺い知れます。
しばし、このヨットを桟橋で強風の中寒さに耐えながら見ていましたが、デッキレイアウトは私が若き頃に乗っていたレーシングデインギー(505級)をそのまま大きくした感じです。とすれば、艇の仕様からしてフリーはさっさとプレーニング並みの速さで走るでしょうが、荒天の上りとなればバシバシ波を被って海水がデッキを走り回り、冬ならウエットスーツでも着ていないと寒くて仕方がないでしょうね。私自身はもうこの手のセーリングは無理の年齢になってしまいましたから、回航要員の皆さんに対してはお気の毒の気持ちが先行してしまいました。
追伸
クルーズ中は副長の負担を考えてエアーフェンダーを多用しています。しかし、軽いのは結構なのですがフェンダーフリーの時に強い風が吹くとフェンダー自体が舞い上がって、用をなさなくなります。今回もそうなっていました。幸い、舞い上がっているフェンダーは一個だけだったので事なきを得ました。
フェンダーリセット(通常の重いフェンダーに交換)の際、僚艇、フェアリーのK氏、レラのK氏が走り寄って船押しを手伝ってくれました。この場を借りてサンキューです!