かべをのぼる
サンマーリン 伊藤
3年ほど前ボルダリングにはまっていました。
石垣島にもボルダリングジムが一か所あり、仕事帰りに汗を流していました。
ボルダリングは三つあるスポーツクライミングの一つで、他に高さを競うリードクライミング、スピードを競うスピードクライミングがあります。
ボルダリングは課題をクリアするのが目的の種目になるます。
壁に配置されたホールドを、掴んだり足場にして進みながらゴールを目指します。たくさんのホールドが配置されていますが、課題の難易度(グレード)によって使っていいホールドが決まっており、ホールドの色やシールなどでわかるようになっています。簡単な課題だと梯子を昇るぐらいの感覚でゴールにたどり着けます。
壁の角度は垂直の場合もあれば、角度がついているコースもあります。壁の奥方向に倒れこんでいる角度なら当然落ちづらく、オーバーハングしていればそれだけで難易度は上がります。ルーフと呼ばれる壁になると、壁というより天井になるのでほぼぶら下がった状態になってきます。
決められたホールドに触れて、足が地面から離れた状態からスタートし、ゴールのホールドに両手で触った状態で数秒間体勢をキープできればクリアです。
高難易度のグレードではスタートポジションをとることすらできなくなってきます。
スタートするため最後の片足を地面から離した瞬間、自分の体重と地球の重力・引力が身体を壁から引きはがします。
スタートポジションがとれたとしても次の一手が出ないこともしばしばあります。次のホールドに向けて手を放した瞬間、足を上げた瞬間、落ちます。わりとすぐ落ちます。
ゴールのホールドに触れるまでは、できるだけ少ない手数で進むようにします。手数が増えるほど体力が消耗し、筋肉に乳酸菌が溜まってしまうからです。なのでスタート前に入念に手順を考えておきます。この事前のシミュレーションをオブザベーションと言います。
決められたホールドの中から使いたい物を選び、ゴールまでの手順を決め、実際にトライし、落ちて、またオブザベーションし、トライし、落ちて、筋肉を休め、またトライし、落ちて、を延々と繰り返します。
本当に何度も何度も何度も繰り返します。そして何度も何度も何度も落ちます。
自分でも呆れるほど同じことを延々と繰り返します。ずーーーーーーーーーーーーーっと。
絶対無理!と思うこともあります。でも絶対にクリアする方法があります。
「それは出来るまでやる」ということです。
出来るまでやれば、必ず「できた」という結果が残ります。出来るまでやったのだから当然です。屁理屈みたいな話ですけど。
出来るまでやらなかった時、「できなかった」という結果が残り、人はそれを「できない」と表現します。「これは自分には出来ない事」、としてしまいます。
「できない」のではなく、「できるまでやらなかった」が正解です。
どんなに高難易度の課題でも何十回、何百回と挑戦していれば必ずクリアできます。絶対に。
だから何度も繰り返し挑戦します。出来るまで。
そして必ず出来ます。そして思います。
「できた!」と。
この時の喜びは筆舌に尽くしがたい物があります。
セロトニン、オキシトシン、ドーパミンが自我を支配します。愉悦の瞬間です。
だからまた、挑戦を始めます。
ゴールに向かって壁に張り付き、地球の物理法則に交渉を試みます。
文字通りあの手この手で。
そんなことを考えながら、今日も明日も明後日も営業に赴きます。
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パソコン初心者の方からでも見学・体験を行っております。
『やってみようかな』と興味を持たれた方、気軽に是非覗いてみて下さい。
石垣市大川の源ビル1階。赤いノボリが目印です!
皆様のお越しをスタッフ一同お待ちしております。
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ガルヒ就労支援サ―ビス合同会社
サンマーリン
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