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歴史はパターンを持つか?

2024.01.04 22:00

❒よく「歴史は繰り返される」という言葉が在ります

同じような出来事を持つ時代がパターンをもって発生するというわけですが、その主眼として意味するところは、世界的不況が来て、自国の経済不況脱出を他国への侵略をもって賄うところの世界大戦が勃発することを繰り返すことを言います。


戦後(第二次世界大戦)現今の様な平和な時代が長続きした時代は世界史的にも珍しいと言われますが、そんな中で、ウクライナ対ロシア戦やパレスチナ対イスラエル戦は、第3次大戦の前触れの様な事を唱える人もいます。
歴史の観点から、日本史だけに視点を当てれば、江戸時代幕末から、明治・大正・昭和までは、近代日本の始まりから、日本史の中での文化的頂点にまで達した一パターンではないかという気がします。

 近代化が幕末から明治にかけアジアにすい星が現れる如く日本の西欧的近代化は超短期間に変貌していきます。そして、近代武装化した国家は、世界を相手に対戦していき、大正・昭和へと進んでいきますが、世界も戦争の火種ができます。ナチスの台頭は、ドイツ国家の不況打破を外国に求め近隣に打開策を求めていきます。そしてユダヤ民族打破をもとにおいてもドイツ民族純潔主義を連ねていき、日本も、それら世界大戦への参加を意識していきます。


世界大戦で敗戦後も日本国家再生の為にこれまた短期間に復活再生し、ひいては世界に不動の位置を占める経済大国にまでに発展します。
ここに、幕末から昭和までは、ひとつの文化の流れとして、頂上を目指した一文化史の流れを見る気がします。

つまり、日本の近代文化からの道は、幕末から昭和までをひとくくりにした中で、昭和がその絶頂期を迎えたのではないでしょうか。

平成に入り、またちがうひとくくりの流れの新しい流れに入ったのだという気がします。

令和の次に来る元号の時代までが、つぎの新しい一つの流れなのかどうかわわかりませんが、それが、宇宙時代の発展への第1時代かもしれません。勿論宇宙への始まりは、昭和にすでに始まっていますが、それは、江戸時代からの流れに当てはめれば、種子島に鉄砲伝来があった時当たりに相当するともいえるかもしれません。


❒昭和という時代

話を前に戻せば、「昭和」という時代は、すべてにおいて最高度の文化を構築しています。
例えば、それは歌にも表れています。

今もって、昭和の歌が良かったと言われる所以は、特に演歌の中に日本人の生き方を歌っているからでしょう。

世界の中で、これ程他国とは違う突出した文化を持ちえた国は他にないでしょう。それはよく言われます。

特に、江戸時代の江戸の地は、当時世界一の人口数を持つ大都市であったこと・下水道が完備していたこと・寺子屋などが流行り知識階層が一般庶民にまで広まっていたこと・法律経済なども、当時の世界には見られない文化だったという事はよく言われるところです。

日本人がいかに良く働く国民であるかは、日本に来航した諸外国の外国人の日記に書かれているところであり、かつこれ程の国民がいる国がアメリカと同じような産業化をすれば脅威になるとまで書いてもいます。

近代化を短期の間に急速になしえた文化を持つ明治という時代、大国を相手に戦争を仕掛け、最後は自爆弾武装化して突撃していくという民族は、世界の中で日本だけしかないでしょう。しかも、敗戦後も急速に復興し、世界一の経済大国にまでのし上がるというような国である事です。

バブル絶頂期においても、日本人は働き過ぎとなじられましたが、そのおかげで、経済発展したことは確かです。昭和という時代は、日本文化の集大成と言えるのではないでしょうか。


❒日本人

今は、「個人・個人の時間」の大切さが重んじられ、労働時間の短縮体制の中、若者人口の減少と高令者人口の増加で、労働者不足問題が世界的に露呈される時代です。
かつての日本人の働き方を見ると、今の時代は本当に正しいのかと思わされます。
勿論、働きすぎとか、休日の確実な取得の大切さが普及されるのはとても意義ある事であるが、週休3日制というような、働くより休むほうが当然の様な思考体制で、経済が発展するのかとも思われます。作業のロボット化をはじめとしたより一層の機械化が人間の労働にとって代わっていくので、人間の労働力は不要になってくる場面がますます増えていきます。

しかし、それがそのまま経済発展につながるのかと問えば,予測できないものの、自動化・AI化ばかりの世の中で便利社会の構築はされるが、100人が100人平等で同じ経済環境下で生きるということは、よりよい社会と言えるのかどうかであり、叉それは同時に、資本主義ではない、社会主義的平等性社会のような気もすしますがいかがでしょうか。
さすれば、「人間働いてなんぼ」の世界なんかではなく、すべて労働は機械がやり、経済というものがない世界ではなくなるのではないのでしょうか。


❒明日

逆に言えば、人間社会というのは、自然の地形・気候・風土などあらゆるものに適合してその中で工夫し、よりよい社会を目指して生きてきた中にこそ、常に希望と自由を目指して働き生きる日常の連続が人の明日を創るそういう歴史があってこその未来である。

いわばそういう歴史過程のなかでこそ、人の希望を持つ未来であって、働かない世界というのはもはや、人間の生活文化史とは言えない時代なり世界であれば、もうかつての様な明日に望みをかけた人間社会というのはなくなるのではないでしょうか。



※日本が明治期に超短期間に西欧化を成しえた理由の一つは、「すでにその土台が江戸期にできていた」からと言われます。
つまり、学問は寺子屋が多く門戸を開いて農民に至るまでや藩校も200以上あったと言います。算盤をはじめとする算術、いわゆる「読み書き算盤」の基本がいき渡っていたこと。明治期には小学校就学率は約100%と言います。
交通網も東海道などの五街道をはじめとする主要道路や、海も海路網が整備されていました。江戸大阪などの大都市を起点とする流通網も、開拓整備されていた事。
明治期の殖産興業の礎ともなる機械化される紡織機・絹産業は、生糸の輸出にも、1600年~1700年代には、開国以来の生産量が4倍にまでなったといいます。
このようにあらゆる面で、すでにその基盤が整備されていたと言われるほどに、日本の文化・教育・経済流通など全てにおいてそのレベルの高さが功をなしたのです。