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ピアノ弾きの覚書

何の味?

2023.11.28 06:15




その大昔、

仏教の絵本か何かで読んだ、



鬼子母神という神様のお話。



その鬼子母神に与えられた果物がこれ

柘榴です。

実際には吉祥果だったと言いますが、

当初吉祥果がわからず、柘榴に置き換えられたそうです。





ザクロは血の味🩸




他の子供を拐って喰ってしまう鬼子母神に

お釈迦様が仕掛けた仕打ちは

鬼子母神の子供を一時的に拐うという

反面教師としてのお仕置き。

鬼子母神は自分の子がいなくなったことで

泣き叫び、狂気の沙汰で世界を7周する。




見つからずにお釈迦様に泣いて尋ねると

これまで鬼子母神がしてきた行いについて

お釈迦様が解く。




そこで人の子ではなく

このザクロを食べなさい、

と渡したことから

柘榴は血の味👅と言われたんだとか。



でもね、この説もどうやら日本で作られた話のようです。



兎にも角にも、実際ザクロは食べにくい。

手はまるで血塗れのように真っ赤に染まり、

小さな種を含む実はその赤い果汁を滴らせ

どこか酸っぱいような不思議な味。




酸っぱさを感じる品種と

甘くなっていく品種があるが

私は酸っぱい派。




そんな柘榴、

日本の姉の家の庭に実がなったそうな。



最初は花が咲き

そこから実がなっていく。

長い時間をかけてようやくザクロとわかるまでに成長する。

実がなる木に成長するまでも何年かかるものか。




そう考えると、

人間って

いつまで成長するのだろう?



必ずしも実がなるとは限らないのも

人間。