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一般社団法人 江戸町人文化芸術研究所

vol.19「近松門左衛門」について

2023.12.10 02:59


元禄時代の三大作家のひとりである「近松門左衛門」について調べてみると、活動拠点が京都や大阪となっており、江戸にかすりもしていない。有名な『曽根崎心中』の舞台も大阪だし。ならば、調べるのやめよっかな、と一瞬思うが、当HPのメイン画像を人形浄瑠璃にしちゃってる手前、元禄文化でこれをスルーするわけにもゆかず、我慢して掘り下げてみる。



● とりあえず近松門左衛門について

https://www.touken-world.jp/history/history-important-word/chikamatsumonzaemon/

↑ やっぱり江戸が出てこないが、そこは気にせず。ともかく名脚本家として売れまくりのようだ。されど、何がそんなに素晴らしいのかイマイチ分からぬ。なぜならば一度も観たことないからね。観てみたい気はなくもないが、実際観に行ったら長そうだし。何言ってるのか分からなそうだし。寝ちゃいそうだし。やはり頑張ってもっと検索して、分かったつもりにならなくては。



● では歴史から責めてみよう

https://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/edc26/rekishi/index.html

↑ 源流は平安時代まで遡るのか。人形を使って芸をする職業集団「傀儡師(くぐつまわし)」という名称が少年ジャンプ感あってちょとカッコイイw



● 浄瑠璃をはじめとする、物語に(ふし)をつけて語る声と楽器による音楽を「語りもの」といいます。この語り物の源流となるのが、琵琶法師が『平家物語』を琵琶の伴奏で弾き語りをする「平曲(へいきょく)」で、鎌倉時代に成立しました。この平曲の影響を受けて成立した「説経節」がのちに人形と結びついて広まっていきます。

↑ ふむふむ。



● 室町時代になると、琵琶法師のなかには平曲だけでなく、当時流行している歌謡や語り物を演奏する者も現れました。なかでも、浄瑠璃姫と牛若丸との恋物語は、のちに三味線が伴奏楽器となり、人形が加わって人気となり「浄瑠璃」が語り物の代名詞となりました。

↑ おーけー。理解した。それから江戸時代になって、近松門左衛門が今までにない「世話もの」てジャンルを開拓して大人気になるわけだ。




● ここがスゴいよ!近松門左衛門

https://tanoshiikoten.amebaownd.com/posts/4618571

↑ ようやくスゴさを語ってくれてる記事に出会えた。なるほど「心中もの」がヒットしすぎて「マジ心中ブーム」を巻き起こしちゃったのがスゴいのか。確かにそんなブーム作ったら事件だわな。それだけ世の中に刺さる脚本だったならば「日本のシェイクスピア」と称されるのも頷ける。ロミオとジュリエット感に人々が酔っちゃったのね。結構、罪深いな近松門左衛門。責任とって。



● 心中ブームの背景

https://intojapanwaraku.com/rock/culture-rock/223742/

↑ これは勉強になった。そうか元来「浮世」という言葉は「憂き世」から来ており「現世はつらくて儚きもの」的な美学があって、だから「来世では一緒に幸せになろうねシクシク」みたいなノリだったようだ。それを最新娯楽である人形劇や歌舞伎で鑑賞したら、まあ影響受けますわな。映画だって実話ものは確かに感慨深いし。それまでの伝説じみたファンタジーものより、リアルさがあって受けたのだろう。



そんな脚本を150本も書いた近松のとっつぁん、死ぬ間際にこんな言葉を残してるようで。

現代語訳「埋め火が消えずに残るわずかのひまに炭でいたずら書きするように、短い一生に面白半分に書いた、たわいない作品が、後生まで残って欲しいなどと思うだけでも愚かだ」

↑ 謙遜しなさんなっ! とっつぁんのスゴさはよーく分かったよっ! 、、観てないけど。とっつぁんの名前と代表作は、今もテストに出るくらい残ってるぜ! 、、観てない人だらけだけど。



あ、ここに動画あった。

https://youtu.be/Mp9paKCFQp0?si=2dZyKe9VssTHxd79

↑ おー、これはなかなか。女を殺すのを何度も躊躇って苦悩する様子など、人形には見えなくなってくる迫真さがありますな。けどやっぱこのシーンだけでこの長さか〜。全編はきついな〜。歌舞伎もそうだけど、昔の人はこの長さによう耐えられるなと。もっと手短にやってくれって意見、当時は出なかったのだろうか。文化をなるべくそのまま守ってくのも大事だけど、今の人が観るには辛い長さ問題は、も少し改良してもらえませんでしょうかね。それこそ脚本家の腕の見せ所でしょうに。名前だけ覚えられてても、作品観た率が数%じゃ嫌でしょうよ。ねえ、近松のとっつぁん!



しゃーねー、私がいつか観に行っとくよ。んで、いつか『曽根崎心中』を観て、って感想文アップするよ。


いつかね。