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雷霆を告げる音

Bar/alternative[雨]

2018.10.03 13:32

グラスを磨いていた、

お客さんは少なく、天気は悪い。

外を見るからに今日は、忙しないようだ。


お酒の種類は少ないが、

特定の銘柄、カクテルには自信があった。


なぜそのようなことを思ったのだろう、と考えていると、

Barの扉が勢いよく開くのを見た。


雨に濡れ、片手には花束、スーツ姿で、イケメン、

古い表現だと二枚目。


カウンターに座る彼は私にこう言った。


「キツいお酒を一杯」


私はこのようなシチュエーションを考えていたが、

いざとなると焦ってしまう、ましては[プロポーズ]というカクテルの名前は知っていても作り方がわからない。

カクテルには自信があるとは今取り消そう。


私は彼に、

ロマンチックな酒は無いがテキーラならあると伝えた。


ショットグラスを一気に飲み干す彼は、

勇敢に見えた。


それでは今日のお話が楽しめたなら、次のお酒を頼んでいただけたら嬉しいです。