成長痛って何?
みなさん「成長痛」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
一般的に成長痛と呼ばれるのは、子供が夜間に脚の痛みを訴えるものです。
やや詳しく描写すると、朝や昼間は痛みを訴えることはなく、夜間にのみ脚、特に膝や脛(すね)に痛みを訴え、時には涙が出るほどの痛みを訴えるというものです。
この成長痛は一体どういったものが原因で起こるのでしょうか?
さて、一般的に「成長痛」と呼称されますが、これは正式な病名(診断名)ではなく便宜的に用いられる名称です。
坐骨神経痛や足底腱膜炎なども病名ではなく症状名なのですが、成長痛は病名でも症状名でもなく便宜的な名称です。
というのも、医学的には「成長に伴う痛みは存在しない」とされているからです。
つまり「成長そのものが原因となる痛みは存在しない」のです。
ただ、成長期、特に2〜7歳の小児に前述のような夜間の痛みを訴えるケースが多く、病的な問題が存在しないためそもそも病名をつけることもできず、その症状を発生させるメカニズムも特定できないため症状名をつけることもできないので、名前がないのは困るというわけで便宜的に「成長痛」と名付けられているに過ぎないのです。
そのため、成長痛で病院に行っても特に対処法はなく、強いていうなら「温める」「さする」「よほど痛みが酷いのなら痛み止めを使う」といった程度の対処しかないのが現状です。
病院で行う検査でも、構造的にも機能的にも何ら異常がみられず原因が突き止められないため、心理的な側面も否定はできないとされています。
夜に急に泣き出して脚が痛いと訴える、親御さんからすると心配になりますよね?
どうにかできるならどうにかしてあげたいと思われる方も多いでしょう。
泣き疲れて眠るまで脚をさすり続ける方もみえます。
一体どうすれば成長痛を出にくくできるのでしょうか?
これは私の経験則からの推論でしかないため明確なエビデンス(科学的根拠)があるわけではないということを先にお伝えしておきます。
私は成長痛の原因を「末梢神経の血行不良からくる過剰な興奮」だと推察しています。
経験上、小児の夜間の痛みは温めると和らぐことが非常に多く、さすることでも痛みが和らぎます。
温めたりさすることで末梢の血行が良くなり神経の興奮が抑えられるのはさまざまな研究で明らかです。
そして私は、成長痛を訴える子供に「自律神経を安定させる施術」を行いますが、夜間の痛みが軽減されると報告されます。
私が主に行うのは「背骨のバランス調整」と「電気(微弱電流)で自律神経を整える」の2つです。
成長痛はそもそもが決定的な原因がないとされるものなので成長痛が一切出ないようにするのは不可能ですが、少なくとも痛みを軽減させることは可能です。
少しでも楽になる可能性があるならやってみる価値はあるかと思うので、もしお子さんが成長痛で痛がるようなら一度ご相談ください。