制作事例CASE40:豆本ドールハウス
こんにちは。
すっかりクリスマスモードの街中を歩きながら、実家の雪を想って恋しくなっている山口です。年末に差し掛かり、色々なことを考えたり思ったりと頭の中や心の中が忙しない日々を過ごしています。
今週末には『しめ縄ワークショップ』があるので、私もお手伝いをしながら稲わらの香りで少しでもリフレッシュしよう…なんてひっそり目論んでいます。
さて、そんなワークショップを楽しみにしながら…今回は久しぶりに制作事例のご紹介です!少し前になりますが、特殊な本の制作のお手伝いを弊社山添でさせていただきました!
▼制作事例 豆本ドールハウス
シースルーのカバーに可愛いイラストが映えているこちらの本。実はこの本…とっても小さな「豆本」なんです!
一見普通のサイズに思えてしまうほどしっかりとした見た目のこちらの本は、実際に手に取ってみると手のひらに余裕で収まってしまうサイズ感。そんな本の中身の印刷を、活版印刷でご依頼いただきました!
その中身ですが、開いてびっくり…
そっと本を広げてみると、なんと可愛いお部屋に!
豆本の中にこんなに素敵なドールハウスが…と驚きますよね。私も「まるで魔法の本だ…」と初めて見たとき感動しました。さらに驚くのはその細かさです。隅の隅まで作りこまれたパーツ一つ一つに作家様のこだわりと熱意を感じます。
そしてこちらの本、なんと自分で作れるキットも販売されています!
実は今回紹介に使用している写真も、前任スタッフが個人的に購入し、長い時間をかけて組み立てたものを撮って送ってくれたものなんです。私は不器用なので完成品にただただ感動していましたが、作るのもとっても楽しかったそう。
こちらは組み立てる前の様子…
使用している紙は、輝くパールが特徴的な『ミランダ』という紙。インキはシルバーで印刷しています。活版でしっかりと印刷された紙は、手に持つたびキラキラと輝き、組み立てる前の状態でも眺めていたくなるほど美しいです。
可愛いクジラのパーツ、指でつまんでみるとその小ささがわかりますね…
豆本という小ささに加えてこの繊細なデザイン。ここまで細かな印刷はかなり難しく、印刷工と製版屋さんの熟練の技術が光って見えます。
印刷工がこだわっていたのは全体に均等に印刷圧をかけること。インキで線や模様が潰れてしまわないよう、インキの量にも細心の注意が必要です。パーツ1つ1つに触れるたびにそのこだわりがひしひしと伝わってきます…
外のカバーまでしっかりとキットに入っています。一から自分の手で創り上げていくと、本に対する愛着がさらに深まりますね。
前任スタッフからこの写真たちと一緒にコメントも届いていました。
「組み立てながらずっと紙を触っているので文字通り『活版に触れる』を一番体感できました!捨てるパーツに活版が施されていると、このまま捨てちゃうのがもったいないな〜と思うほどでした…」とのことで、最後まで活版、そして細部のこだわりを感じながら作ることができます。
ただ眺めているだけでも楽しいのに作るのも楽しいなんてなんて素敵なキットなんでしょうか。こんな素敵な豆本のお手伝いが出来て私たちも嬉しく思います!
豆本作家様、イラストレーターの柴尾様のアカウントにはまだまだ素敵な作品がたくさんございますので、皆さまぜひぜひご覧くださいませ。
【柴尾 × 豆本ドールハウス『星空町への旅』】
キット ¥5,500- / 完成品 ¥9,900-
販売サイトはこちら
■イラスト:柴尾-shibao- 様
X(Twitter) @shibao_2525
■豆本ドールハウス様
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