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kojinkai

新しい取り組み。

2018.10.04 14:27

附属生の試験対策を見ていると、

男の子がおもむろにノートを取り出し、

普段やっていなかった定義の整理を

行い始めました。


「それ、自分で考えたの?いいね。

自分の実力の向上のためにあれこれ

方法を試してみるっていう視点は大切だね。

こっからは俺からのアドバイスだけど、

もしやるなら、次からは枠を区切って

一問一答形式にして自分で問題を作り、

その答えを書いて直前チェックに向けて

しっかりアウトプットを見据えたノートに

していくといいよ。その方法でやるなら

そっちの方が効果的だと思うよ。」


試験範囲を事前に終えて、いざ詰めを行っていくというのが

実は通塾をうちでスタートしてからでは

今回では初めてのケースだったのではないかと思います。

いつも、直前にバタバタと試験範囲を終えるような

感じだったように思われましたから。

ですから、やることを考えて、この行動だったのかな、と。


私から”こうしたらいいんじゃないか?”という

アドバイスをすることもできましたが、とりあえず

彼が自分で始めたことを、一旦試してみて、

「それって効率の良い方法だったか?」

「結果的に頭にすっきりと落とし込める方法だったか?」

そういった結果の検証を共にすることが、

テスト後の反省かなと思います。



生徒たちを義務的に私の思い通りにしても

しょうがないところもあります。

以前も結構成績がなかなか伸び悩んで苦労した子も

いましたが、ようやく中3になってから

「自分が頑張らないと」という気持ちになり、

そこからはあらゆる復習がスピーディになり、

対策も”かなり自分自身でプログラムした”段取りで

実施されていることを確認しました。

順位も50位ほど上昇し、附属の上位陣に

一気に切り込んでいったのも記憶の新しいです。

驚くべきことに、”課題を0にしたときから”成績が

一気に上がってしまったんですよね。

大人が色々言うより、

”今からこの教材を与えますから、

自分でこれをもとに学習計画を立て、

反復し、学ぶための道具にしてみてください。”

といって1冊を渡してアドバイスするくらいの方が

いいというケースもありまして、

本当子どもの指導というのは多種多様で

分からないものだなと思います。


その子は、「義務から解放されるために塾に通ってます」と

そのように私にいったことがあります。

家にいると、あれをやれ、これをやれと

言われて、そこから逃れるために塾に来た、と。

そういう言葉も今では懐かしい言葉です。


中学生には、課題制度を廃止してもいいかもしれません。

昨今、小学部から本当に努力する子が増えて来ていることもあり、

そんなことも頭でぼんやり考えています。