Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

ジローの感謝。

雨の中の少女3話

2018.10.05 02:28

雨の降り続く中で2人は打ち解けた。

かび臭い部屋の中で外の雨の音や、車の走る音が薄い壁から聞こえていた。

レイは和樹が握った自分の手を涙を流しながら見ていた

レイが和樹の顔を見ると悲しげな顔をしていた。

レイは気になり話しかけた。

「和樹……何でそんな顔を?……やっぱりもう……」

レイは察していた。

和樹はもう仕事はクビになっていた。

もう明日の食事を買うお金もない。

それでもタバコに依存しきった和樹は、

タバコを買ってかび臭い部屋の中で1人でタバコをふかしてうなだれる気だった。

もう明日なんてどうだって良かったのだった。

親もいなければ恋人もいなかったのだから。

そんな中でレイを雨の中で見つけて、ワンメーター550円を支払ってタクシーで自分のアパート迄レイを連れてきたのだ。

和樹はレイの前で頭を抱えた。

ふと和樹はレイに話しかけた。

「もう明日どうなるか分からない……。でも、君にあえて良かった。レイ、ありがとう。」

雨の降り続く中、レイは和樹のその言葉にかえせなかった。

数十分間2人は見つめあったまま時間が過ぎた。

レイは涙を吹いて起き上がり、

和樹に抱きついた。

和樹は驚いたが、レイの人肌が暖かかった。

レイは和樹の顔を見て話しかけた。

「一緒に外に……出よう。和樹と出かけたい。」

雨の降り続く中で何を言い出すのかと和樹は思った。

お金ももう財布に300円しかない。タバコを1箱買えばすっからかんだ。

だがレイは和樹を見て笑った。

和樹は驚いたが、レイの笑顔が見れたのが嬉しかったのだ。

和樹は立ち上がった。

レイを見て、和樹も笑顔になった。

雨の降り続く中で和樹はもう壊れかけた傘を準備した。

レイも立ち上がって、和樹の持っていた、傘を持って首を横に振って

和樹に言った。

「傘は要らないよ。大丈夫。」

和樹はきょとんとしていたら、レイは靴を履いて部屋の外に笑いながら出ようとしていた。

和樹も慌てて靴を履いて部屋の外に出た。

アパートを2人で出たら外は大雨。

車も多く、人は少なかった。

レイはそんな雨の中の外に出た。

はしゃいで笑って飛び跳ねていた。

和樹はそんなレイを見ていて自分も雨の中に笑いながら出た。

2人は雨の中ではしゃいで走ったり笑ったりしながら、気づいたら誰もいない公園にいた。

レイは和樹に抱きついた。

そして和樹に言った。

「あなたが雨の中で私を見つけた。だからあなた、和樹と出会えた。それだけで幸せ……ありがとう。」

2人はもう明日からどうなるかなんてどうだって良かったのだった。

和樹もレイを抱きしめた。

和樹もレイに言った。

「雨の中で君に出会えて良かった。ありがとう。」

雨の中で2人は笑いながら公園を出て街に消えた。

和樹もレイも明日よりも今日を生きるので精一杯を生きようと走っていった。

雨の降り続く中で2人は笑いながら走り続けた。

終わり。



あとがき




最後迄読んで下さった方ありがとうございます☺️

この3話は、雨の中の少女を読んでみたいと言って下さった、未来の相方の言葉があったから、描けた3話です。

完結せずに、アメブロから、削除した、昔に描いた小説で、全くもって明るさもない、平凡な話を描いてしまいましたが、気に入って下さったら幸いです☺️


未来の相方を待ちながら、僕も力を付けなきゃ!


ありがとうを込めまして……


感謝です✨


ジローより