2023年11月26日(日) HPVワクチン薬害訴訟 裁判支援集会(北九州市)で 「もう諦めたくない」「普通の生活がしたい」「支援の力は無限大」
2023年11月26日(日)
HPVワクチン薬害訴訟 裁判支援集会(北九州市)で
「もう諦めたくない」「普通の生活がしたい」「支援の力は無限大」
HPVワクチン接種によって重篤な副反応被害に遭い、国と製薬会社を相手に係争中のHPVワクチン薬害訴訟の九州原告、梅本美有さん(25)が、地元北九州市で被害の実態と裁判支援の必要性を訴えました。
10年間、重篤な症状に苦しみ、障害者枠で入った仕事もやめざるをえなかった
梅本美有さんは14歳~15歳のときにHPVワクチンを接種し、全身の痛み、倦怠感、吐き気など重篤な副反応と現在もたたかっています。通っていた高校から教室に来れなければ進級は難しいと退学を勧められ、泣く泣く単位制の高校に転校。子供が好きで将来は保育士になる夢を描いていましたが、資格の取れる大学を諦めてきました。2021年に障害者枠で入った就職先も、身体の痛みや倦怠感で休むことが多く、これ以上休んだら周りの人の迷惑になると2022年に退職を決意しています。夢や仕事を奪われた
いまはもう、なにか新たな症状が出てきても驚かなくなりました
被害に遭ったこと、医療機関で酷い対応をされたこと、学校をやめて夢を諦めたこと様々な辛いことを経験。何度も、長い間悪い夢を見ていたのではないか、起きたらこの体の痛みは、なくなっているんじゃないかと思うことがあるが、目覚めて感じる痛みが、現実に引き戻します。今はもう、なにか新たな症状が出てきても驚かなくなり、異常な事態なのに私の中ではそれが日常となっている、この10年間たくさんの症状が入れ替わり立ち替わり出てくることに慣れ、なにかを諦めなければならないことにも慣れました、涙ながらにお話されました。
2024/1/22福岡地裁で梅本美有さんの原告本人尋問は全国4地裁でトップバッター
長い間、苦しい日々を送り、もう何もかも忘れてしまいたい、意識がなくなれば楽になれると思ったことは何度もありますが、自分のことのように支援してくださる方たちの言葉を聞き、今まで薬害に遭われた方たちの言葉が私の支えになり、なんとかここまで来れた。一人では心が折れていたと思うので、原告にとって支援の力は無限大。本人尋問というのは、わたしという一人の人間であり、その人間の人生がこのワクチンによって、国の対応によって壊されたということを強く主張できる場、私はもう苦しむことをやめたいし、誰にも苦しい思いをしてほしくない、ただ普通に生活がしたい、諦めることを当たり前にしておきたくない、そのことを、裁判所を通じてもっと多くの人に伝えていきたいと話されました。
『これから始まる本人尋問、ぜひ皆さんの力で傍聴席を埋めてください。そして私達を応援してください。皆様のご支援を支えに原告として頑張っていきたいと思います。』とお話の最後を結ばれました。(清國寿朗)