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kojinkai

学習者としての姿。

2023.12.05 01:00

今回の定期テストでは、

中学生たちは良い

パフォーマンスを引き出せた子が

多かったように思われました。


過信していた子もおり、

数教科うまくいかずに点数が

伸びてなかった子もいましたが、

しかしそれでも、順位が目に見えて

下がらなかったのは、

他の教科で今までより

良い結果が出せたからでしょう。


頑張ったね、と評価する子が多かったのは

全体の雰囲気の向上にも繋がり、

そのまま、授業の集中力や

小テストのパフォーマンスの

向上にも寄与しました。



さて、勉強自体が面白くなるのは

実際には、結果を出した

今ではなく、方法が

確立してきたこれからです。



成果を出せるようになると、

学習内容がある程度

俯瞰して見えるようになります。

これがとても重要なことで、

単純に、たくさん勉強するだけでは

そうはなりません。

苦手なことがある子は、

毎日触れ、毎日気付き、

毎日理解する果てに、

全体像が見えるようになります。



その俯瞰の目は、新しいことを

学んでゆく時にも役立ちます。



知識の隅々に気配りし、

覚えたりないこと、

理解したりないこと、

それが何なのかを考え、

やはり、毎日触れながら

研究してゆくことです。



誰かに勝つ、というのは

良い動機の一つかもしれませんが、

本当に優れている子、

伸びてゆく子、特に、うちの塾の

ケースを言えば、基本的に

他者への関心は学びが深まるほどに

反比例して薄まってゆき、

自分の内面への関心が

深まってゆきます。


現に、1位をとってくる子たちの関心は

いつも外より内にあります。



近年、色んな学校の先生方と

お話しする機会がありました。

そんな中でよくいただくのは、

「いい意味で競争にガツガツせず、

子どもらしく、素直に学ぶ子に

来てもらっていて面白い。」

という評価の言葉です。



外部の先生からそのように

共通した言葉をいただく機会が

増えてきたのは、私の教育理念に

共感した保護者の方と、

そのような指導に共感した子どもとの

長きに渡る積み重ねた時間が

確かな共通項を得て、

具現化してきているサインだと

思っています。



誰かを蹴落として勝ち取る、ではなく、

研究心を持って真摯に学んでいたら

自分が選ばれていた、というくらいの

感覚で、進学先を決められるように。



研究なのです。

私は、それを子どもにいつも

伝えたいと思っていますし、

それはある意味、自己の

確立の過程でもあります。


どっぷり学問の世界にハマる、

それが、若い時期にあるべき姿の

一つかなと思ってます。