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kojinkai

進んだ問題集を確認。

2018.10.05 15:33

うまく学習が進んでいる高校生の学習を見ていると、

必ず”続き感”があり、そして、”狙い”があります。

少なくとも思いつきで学習されてはおらず、

毎日がつながっているのです。

必ず自分の意志で学習を進めています。


高校3年生はさすがの取り組みで、数学の参考書は

3段階評価によって全て解いた後にチェックが入っており、

何をやり直しておくべきかということが可視化されています。

また、高校1年生の参考書にも、付箋がたっぷり貼ってあり、

ー「それは全部やり直しなの?」と聞くと、

「いいえ、まだなのは上、できたのは右に貼り直してます。」

と、できた量を増やすということをモチベーションに

しているということを伝えてくれました。


なんでもいいのですが、出来ないことができるように

なったということを可視化できるということは、

長く続く学習のモチベーションを高める一つの自己評価に

つながってきます。


小学生も中学生も、だんだんと学習が習慣化して

なんども解き直しを行うようになると、自然と

問題集にチェックが入るようになってきました。

私ははっきりそれを指示したことはないのですが、

何故か学習の方法が全体に統一されてきています。

これは、「何度もできなかったものが目につくようになった」

ということの言い換えにもなりますし、ある程度

ちゃんと身に付けたいことを意識するようになれば

自然とそういう行動が起こるものなのだという風にも

長い指導生活の中で思うことです。

続けていく中で、反復していく中でこそ、気になることが

意識されるようになってくるものです。

これは、しっかり継続した人にしか見えない世界です。

こうしなさい、ああしなさいって言って同じ方法を

取らせようとしても、何故かやらなくなる子もいます。

それは、継続していないということの証左でもあります。



もう一つ、高校生に伝えていることがあります。

それは、一定程度取り組んで出来ないものは

時間を空けてから取り組んでみてもいいということです。

問題集全体を見渡しましても、決定的に出来ない問題というのは

そんなに膨大にあるわけではありません。

それでも気になり続けている必要はありまして、

気付いた時に振り返り、読み直し、もう一回問題を

解いてみようかという機会はあっていいと思います。ただ、

あまり真面目に応用問題一題について悩みすぎなくてもいいのです。


「それ、出来ないならテストに出たら思い切って一題捨てよう。

その一問、多分理解するのにまだ十数時間かかるかもしれない。

上の学年の人にとってもそこはちょっと嫌だという人はいるし、

今解けば分からないっていうケースもあるから。

それより、もっと手近な出来そうなことを増やすほうが

絶対に効率的だと思うよ。それを出来なくていいっていう

意味じゃなくて、自分のテーマとして、それを

意識し続けられるようにしようということ。

しかし、自分が絶対できると思ったことは確実に

自信が持てるまで解き直し、反復し、正答しよう。

出来ることが確実に出来るということだけでも

十分にその技術は戦力として機能するから。」



高校の問題集には、本当に多様なレベルのものが混在し

どこまで出来ていれば?という基準が分かりにくくなり、

真面目すぎる子ほど困惑している印象があります。


そんなの、長きに渡る学習ですから、ある程度

すぐやるべきこと、時間を置いてやるべきこと、

自分で判断して、段取りを組んで、やれなければいけません。

そういうことが自己判断できるようになること、そして、

学習は継続して行わなければならないということを

伝えるということが、高等部における一つに指導となっています。