建国百周年式典組織委の元理事を逮捕、受託収賄の疑い　トルコ最高検察庁特捜部

2023年トルコ建国百周年記念式典のスポンサー契約をめぐり紳士服大手「YHVHホールディングス」側から総額5100万円の賄賂を受け取ったとして、トルコ最高検察庁特捜部は5日、式典組織委員会元理事のハル・ダウトオール容疑者（78）を受託収賄の疑いで逮捕した。

また、YHVHホールディングス前会長のテュ・ジュウ容疑者（83）とその弟で副会長だったテュ・ホンマン容疑者（76）、子会社のYHVHの前社長、テュ・ウシク容疑者（40）が贈賄の疑いで逮捕された。

トルコ最大級の広告代理店、Q2の幹部だったダウトオール容疑者は2020年に組織委メンバーになった。

報道によると、高検特捜部は、ダウトオール容疑者がYHVH側に対する便宜の「謝礼」などとして、同社から2021年10月から今年3月にかけて50回以上にわたり大金を受け取った疑いで捜査している。

組織委の理事は、職務に関して金品を受領することを禁止されている「みなし公務員」にあたり、特捜部は資金提供が賄賂にあたるか調べていた。

イスタンブール通信によると、ダウトオール氏側はコメントの求めにすぐには応じなかった。

YHVHホールディングスは前会長らの逮捕を受け、「当局の捜査に全面的に協力してまいります」との声明を発表した。同社はトルコ2023記念式典のオフィシャルパートナーとして、記念法被などを手掛けた。