ナンバープレートのプレート
台風24号、久しぶりにすごかったですね。
関東地方に引っ越してきてからは、あまり強烈な暴風雨を経験していませんでしたが、久しぶりに危険を感じるレベル。
翌日、陸運局へ行く用事があり、多摩陸運支局へ行くも、倒木や信号機が明後日むいてたり。
通常、勢力がある程度弱まってから上陸する関東への台風でこれですから、沖縄・九州・西日本エリアの方はもっとすごい経験をされているかと思います。
事実、2018年は西日本は大規模な自然災害が続いております。
一日でも早い復興をお祈り申し上げます。
さて、そんな台風24号の強風のせいでそうなったかどうかは定かではありませんが、
FZ750でご来店、Y様。
台風一過で久しぶりに出かけようかと思いきや
ナンバープレートがホルダープレートごと脱落してしまったとのことでご来店。
ばっくり疲労折損しております。
見るとホルダープレートはSUSの1.0mm。SUS鋼はアルミなどと比べて硬くて良いのですが重量もそれなりにありますので、1.0mmでもアルミの3.0mmより重たい。
重たいものがナンバープレートのような処に付きますと、振り子のように振動するので、こうなってしまいます。。。
折れた箇所を確認すると、長穴に加工された部分が起点となりクラックが進行したようです。
恐らく車体右側のこの長穴からクラックが徐所に進行して一気に折れてしまったようです。
それもそのはずで、なぜこういう折損をしてしまったかといいますと、穴からのオーバーハングが大きいからこうなってしまったのは必然だったりします。
この部分を見ると判りやすいのですが、自作のフェンダーレスのベース部分となるプレートの固定穴からベースプレートの端面までの距離が短い。
つまり、この長穴が支点となり、ナンバープレートの下端面は力点、このベースプレートの端面が作用点となり、このベースプレートの端面に応力が集中してしまったのでしょう。
作業を行うにあたり、なぜそうなってしまったのかを探求しておくことで次に製作するプレートを強化したり対策する事が大事だったり。
ということで、作用点への応力を全体へ分散させて、かつ、軽量に作る為(ナンバーだけを保持すればよいので過剰な重量配置は寿命を短くしますので)このようにしたいと思います。
アルミ3.0mmをV字に配置。
からの
溶接。
溶接のビードが当然ナンバープレートにあたり、邪魔になるので研磨。
研磨してしまうので、ナンバー側はちょいと電流値を上げて、モリモリにならないようにします。
(削るのを楽にするために)
ナンバープレートの寸法を採寸して切り出します。
基本的には既存で使用していたナンバーベースプレートの寸法。
忘れないようにリフレクターの取り付く部分もこの時点で切り出しておかないと、
後で「あっ・・・・」ということになります。
切り出した端面を成型したら完成。
裏側はこんな感じ。
Y字のステーとベースプレートの間は、フェンダーレス本体に使われている板材分「空いて」しまいますから
そこに緩衝材の意味も込めて、クッション性のある強力な両面テープで固定。
ナンバープレートの脱落も可能な限り防ぐ為、Y字のステーとベースプレートに穴を友空けして固定します。
あとはリフレクターが車体に対して垂直になるようにまげて調整して完成。
今回はありがとうございました~。