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新生ミヤギコウギョウは何が変わったのか?

2018.03.15 10:17

アッパーの革

 新生ミヤギコウギョウプロジェクトで、最も多かったお客様からのご意見は、「より良い革を使用して欲しい」でした。これまで使用していた国産の革は、丈夫で長く履く靴には適していましたが、経年変化を楽しむという意味ではインポートの革に劣る部分がありました。

 そこで今回デビューするモデルでは全て、フランスのアノネイ社の革を使用し、履き心地や耐久性といった実用的な部分はもちろん、履きこむにつれて味がでるという革製品の魅力を最大限にお楽しみいただけます。

LAST(=木型)

 見栄えと履き心地の両立を目指しました。

 今回デビューするクォーターブローグと外羽根パンチドキャップトウには全く新しい木型を使用しています。

 既製靴の木型は一般的に多くの人の足に合うよう、足し算の発想になります。当たることを恐れて空間を持たせることにより、万人受けする靴にはなりますがフォルムがぼやけてしまいメリハリが失われます。 今回の新木型は引き算の発想で足型をキープしながら余分な部分を削ぎ落しています。

 トウスプリング(つま先の反り)を下げ、甲からつま先にかけてのラインを薄くすることにより、ビスポークの薫りを漂わせるエレガントなフォルムを実現しています。

ソール

 従来のものよりわずかに厚みのある革を使用し、耐久性を向上させました。数回にわたりソール交換が可能なグッドイヤーウェルテッド製法を使用していることで、永く愛用してくださる方が多いミヤギコウギョウの靴ですが、経済性という観点からも今まで以上にご満足いただける靴になりました。 

 従来通り、底の張替えは当店へお持ちいただければ宮城興業にて純正(新品と同じ部材使用)で承ります。


<モデル紹介>

新生ミヤギコウギョウのスタートを飾るのは

MIYAUCHI(ストレートチップ)

GINZA(クォーターブローグ)

JINGUMAE(ダブルモンク)

ASAKUSA(外羽根パンチドキャップトウ)

の4モデル。

 これまでモデル名には花の名前を使用していました。今回は「モデル名は地名からとってはどうか。」というお客様からのご意見をいただき、宮城興業がファクトリーを構える山形県南陽市宮内を始めとして、所縁のある地名をとって各モデルを命名しました。

ストレートチップMIYAUCHI

王道のストレートチップ。シンプルなデザインだからこそ、細かなステッチワークなどディテールが引き立ちます。足形に忠実なインサイドストレートの形でご好評いただいていた従来のスクエアトウの木型をベースに使い、つま先の反りを抑えヒールをわずかに高くしています。ブラックとブラウンがございます。


クォーターブローグGINZA

エレガントを追い求めたクォーターブローグ。初のアーモンドトウでつま先部分の厚みを抑えた新木型を使用しています。ブローギングやピンキングを可能な限り細かく仕上げることでもエレガントさを表現しました。ブラックとダークブラウンがございます。(ブラックはGINZA SIX限定)



ダブルモンクJINGUMAE

ストレートチップと同じ木型で王道勝負のダブルモンク。切り替え部分に走る3本のステッチなど、目立たない所にディテールへのこだわりが感じられます。ブラックとブラウンがございます。


外羽根パンチドキャップトウASAKUSA

新木型に、外羽根の活動的な印象を加えたパンチドキャップトウ。ブラックとブラウンがございます。

(価格は全モデル¥55,000+税)


全店で取り扱い中