GENUINE LEATHERの証「トラ」
トラってなーに?
みなさんトラって聞いたことありますか?
レザークラフトやってたり革に携わるお仕事をされているかたなら知っている人も多いかも。
まぁ、普通に「トラ」って言われても、Tigerのイメージしか浮かばないですよね。
レザーを扱う中で「トラ」や「トラ目」という言葉をよく耳にしますが、この「トラ」って一体なんでしょう?
shoulder(ショルダー)部分で多く見られるトラ
トラがよくあらわれる場所はショルダー部分です。
わたしの下手くそな絵でご説明させていただきますね。
簡単に言えば、首の下つまり肩の部分になりますが、この辺りに多いのが「トラ」と呼ばれる直線状のシワや色ムラです。レザーはもともとも立体だった牛の皮を鞣して平面にします。その際、首から肩のゆるみやたるみが平面になることで線状になって残るわけです。当然自然界では太っている牛、痩せている牛さまざまなので、この「トラ」が強くあらわれるときと、あまり目立たないときがあるんです。
DeepLeatherで扱うイタリアンレザーにもこの「トラ」がみられることがあります。
カーテンの薄日は無視して見てください・・・
生きていた証でもある「トラ」の入ったレザーは、ヨーロッパや欧米では「個性的」という意味でむしろ好まれているようです。「トラ」が入っているからって、耐久性や質には全く問題ないのでご安心ください。
トラ目が美しいペンケース
柔軟性のあるショルダー部分を使ったペンケースです。柔らかい質感とマットな雰囲気が上品です。
作り手の私も、手縫いをしていて、とても扱いやすい革だなって思いました。
ちなみに、ベリー部分にはこのような深い傷がある場合も。こういう部分は作品には使いませんが、わたしはサンプルとして取っておきます。このように、いろんな証が刻まれたオンリーワンの皮革を大事に使ってより良い物を作っていきたい。いつも心に留めている思いです。