ニホンキバチによる食害
2023.12.07 04:53
スギの切株の斑紋が入っています。
これは日本キバチによる産卵痕です。
山奥のスギ林では材木を運び出す道路が出来なくて、間伐した木を運び出さずに
そのまま伐り捨てることがあります。
その木にニホンキバチが産卵すると繁殖して、翌年には大量に発生します。
ニホンキバチは、枯れきった木には産卵しないため、生きた木に産卵します。
ただ、生きた木は傷を治癒させるために樹液をだすので、卵から孵化した幼虫は
生きられません。
ただし、産卵した際の産卵痕から腐朽菌が侵入し、こういうふうに変色してしまいます。
材としての強度には影響ないのですが、材面に変色が出るので
用材には向かなくなります。