MUSA
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2003/12/24
シネマスクエアとうきゅう
この映画のいいところ:
中国ロケ壮大。砂漠、林の中、海辺の城。
史実を基に記録が残っていない使節団・・・をフィクションにしたアイディア。
特撮、CG、ワイヤーアクションで見せるのではなく、あくまで実写中心にアクションを、肉弾戦を見せているところ。
映画のアクションの見せ方には色々ありますが、技術の凄さでなく、スタッフ・キャストの力量を全面に押し出している所。
ちょっと西部劇を思わせる、登場人物の描き方。若い2人(武将と奴隷)もいいですが隊正役の
アン・ソンギとか、力より説得力を持つ役もちゃんといれているところ。
槍、刀、弓矢を自在に操る爽快さ。
戦いの物語ですが、あくまで彼らは使節団であって、故郷に戻ることが目的。占領したり、
制圧したりすることではないというのも良いです。誰が悪いわけではないのです。
お姫様役のチャン・ツィィーに実績あるアクションをやらせず、ひたすら高貴高慢な姫に徹しさせたのも良かったです。
この映画はリアリティを大事にしていますから、皇帝の娘がばりばりアクションやってしまったら困るのです。男達の戦いが壮絶だからもう十分って感じですが。
姫様の高慢ぶり、板についてます、ツイイーちゃん。
最後の戦いに望む4人が並んで駆け出すところは、純粋に「かっこえ~」と思ってしまいました。
****追記*****
私はこの映画を新宿のコマ劇場向かいにあったシネマスクエアとうきゅうで観ているのですが、渋谷のシネセゾンと並んで、好きな映画館でした。席がなんかしっとりしていて坐り心地がいいのと、今ではめずらしくなりましたが館内飲食禁止でした。
KFCの大箱持って入ってくる親子とかもいましたけど、基本的にはいい映画、単館系の映画では筆頭に来るのではないでしょうか。