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Sapporo Catholic Mass Community

2023年12月3日(待降節第1主日)

2023.12.08 11:06

ケン神父のメッセージ:

皆さん、おはようございます。今日は待降節第一日曜日です。今年はB年と言います。来年までマルコよる福音から読みます。今日の説教の時間を使って、聖マルコについて皆さんに紹介したいと思います。マルコは聖ペトロの友人でした(1ペトロ5章13節)。1ペトロ5章13節で、聖ペトロは聖マルコに、「私の息子」と呼ばれます。マルコは弟子ではありませんでした。彼のイエス様についての情報は、聖ペトロから聞きました。彼は、教育が高い人間でした。ギリシャ語、ラテン語を読むこと、書くこと、話すことができました。彼は聖ペトロの代わりに、この福音を書きました。ローマの時代の有名な歴史の本の中で、聖マルコが聖ペトロのために翻訳したものが書かれています。それ以外にも、マルコは聖パウロの知り合いになり、バルナバと3人で宣教の旅をしたそうです。実は、バルナバはマルコのいとこということが、コロサイ4章11節に書かれています。

ローマでマルコは自分の福音を書きました。ローマ人が読むために書きました。当時のローマ人は、ちょっとアメリカ人に似ていました。それは、文化と言葉よりも、活動と進歩に関心が高かったことです。そのために、自分の福音の中で、ユダヤ人の文化と法律は書かれていません。おそらく、クリスマスの物語も記録されていません。最初の言葉は、洗礼者ヨハネの話です。彼は田舎の中で、神様の息子がいらっしゃるという預言を大きな声で話していました。当時の人々は洗礼者ヨハネのことを、ニックネームを通して「ライオン」と言っていました。なぜなら、田舎のあまり人のいない場所で、大きな声で話したからと言われています。その理由で、マルコの動物のシンボルはライオンです。皆さんの表紙のページにもイメージを付けました。ローマ人は、めずらしいことを好んでいました。ですから、自分の福音の中で、イエス様の18の奇跡を書きました。奇跡は、天のお父様の意思に従うことでした。その時に、マルコのキーワードは「すぐ」です。いつもイエス様が奇跡を行うこときに、「すぐ」という言葉を使っています。それは42回使われています。奇跡はイエス様のパワーを表しました。マルコの福音のターニングポイントは、ゴルゴタでイエス様が亡くなるときに、ローマの軍人が脇腹に槍を入れてときに、血液と水が流れ出た時に、周りの人々に言われました。それはマルコ15章39節ですが、「本当にこの人は神の子だった」と言いました。彼はローマ人なので、ローマ人の言葉として信じられました。その軍人の名前は「ロンギヌス」でした。彼は後に信者になり、殉教者になりました。初期キリスト教教会は、彼の物語と言葉を尊重して、様々な御像が造られました。500年前に、ミケランジェロのバチカン大聖堂が終わってから、ベリーニは聖ロンギヌスに感謝するために、3メートルほどの高さの御像を造り、バチカン大聖堂の中に入れました。

マルコは彼の福音をイエス様が亡くなってから35年後に書きました。約西暦70年です。実は、初期キリスト教信者たちは、イエス様の昇天の後で、すぐもう一度再臨されると思っていましたが、なかなか来ないので、イエス様についての文章が初めて書かかれました。その前の35年間は言葉によって申し伝えられていました。

今年のクリスマスは月曜日です。ですから、待降節は短い22日間しかありません。一番短い待降節です。今日からつけた待降節の4つのロウソクがありますが、1つずつ聖書の1000年単位の歴史です。旧約聖書は、もっとも長い時間をかけて古い歴史を感じます。実は、今は21世紀に入ったので、新約聖書の歴史の方が長くなっています。待降節の中で、イエス様のために3つの部分で探します。1つめは、未来の再臨です。2つめは、クリスマスの時です。3つめは、日々の生活の中で周りの人々を通して、イエス様の代表としてみたり、ミサの中でもイエス様存在を感じることが出来ます。どうぞ、兄弟姉妹の皆さん、今年の待降節の時に、毎日イエス様を待ちながら日々の生活の中で探しましょう。皆さんの良い待降節になりますように、今日の待降節を祈ります。