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雷霆を告げる音

Bar/alternative[いつも決まって]

2018.10.09 03:52

彼はお酒を飲みながら、

多くの写真を選んでいるように見えた。

険しい顔が多いなか、時より笑顔を見せる。

写真家か雑誌などの編集者かと思えるほどだった。


彼は時より来店して、

竹鶴を必ずロックで2杯飲む。

今日は何故か写真を見てた、いつもは物静かに本を読んでいる人というイメージの方なのに。


彼との会話は注文を受けることと会計のみで、特には詮索はしない。

礼儀である。


彼が2杯目を飲み終わると、

立ち上がり、会計をと言う。


物静かな人だけど、

こんなことを言った。


「いつも賑やかで、騒がしいのが好きだったんだけど、今日は静かだったね。


いつもありがとう、今度も早く来たいんだけど、長らくこれないかもしれない。


次はハンバーガーが美味そうだから頼むことにするから、作り続けて下さい。」


彼はそういうと、店をあとにした。


それでは今日のお話が楽しめたなら、次のお酒を頼んでいただけたら嬉しいです。