残業を減らす仕事力
1、 要旨
本来、勤務時間内に仕事を片付けるのが正常な姿である。作業方法の変更が続き、慣れないための効率悪さを加わって残業が常態化しています。IT化も進すみ効率的に仕事ができる環境が整ってきているが残業が多い。それは働く人が「残業は会社にとっていいことだ」と思い込んでいる。また、会社側も「社員が残業するのは当たり前」と思っています。
残業は、職場や課員の抱えているいろいろな問題を隠蔽してしまいます。業務時間内に仕事が終わらなかったら、それは仕事の絶対量が多すぎるのか、作業の仕方にムダがあるのか、それとも社員のモチベーションが下がっているのか、とにかく原因が必ずどこかにあるはずです。そして、その原因をつきとめて解決することで、生産性を飛躍的に上げることができると思うのです。
2、 残業を減らす対策
(1) 仕事のデッドラインを決め、それを社内で徹底させる。
仕事には必ずデッドラインをつけ、さらにそれを会議の席上で発表して、守らざるをえない状況をつくる。仕事のスピードを速くし、仕事密度を濃くしていけば、やがては残業などしなくても、今以上の仕事量をこなせるようになる。
(2) デッドラインは「会社にとって正しいことを優先する」決め方をする。
相手の顔色を見て「これくらいならできるだろう」という配慮をしないことが大事。「いつまでならここまでできる」という社員側の都合ではなく、「いつまでにこれを、なんとしても成し遂げることが必要だ」という会社側の都合から設定しなければならない。
(3) 会議はデッドラインを決める場にする。
会議がデッドラインを決める場になれば、会議は多ければ多いほど良くなる。
(4) 残業が減らないグループが出たら、反省会を義務付ける。対応策を話し合い、課長の承認を得る。
(5) 「がんばるタイム」を設ける。これは決まった時間は自分の席で静かに集中して仕事を行う。たばこも飲食もダメ。
(6) リフレッシュ休暇がとれる。自分に投資する時間として使う。