猫の発情と、乳腺癌予防のタイミング
ワンちゃんの発情のタイミングというのは分かりやすく、大体半年ほどで発情が訪れます。
また、基本的に発情の回数が年2回と、乳腺癌予防のためにいつ避妊手術をしたら良いかも分かりやすいのがポイントです。
いつ避妊手術をしたら良いか。
なぜそれが重要になるかと言うと、一度も発情を起こした事が無い状況で避妊手術を実施すると95%以上の可能性で、乳腺癌を予防できます。
また、一度発情を経験したワンちゃん、猫ちゃんの場合、訳90%は乳腺癌の予防になります。
ですが、2回発情を経験してしまうと、もう乳腺癌の予防効果は期待することが出来なくなります。
ここで厄介なのが、猫ちゃんの発情に関して。
基本的には半年ほどで初回の発情を迎えますが、発情のタイミングに季節も関連しており、本来より早いタイミングで発情をが来てしまうことも良くあります。
また、さらに厄介なことに、ワンシーズンで2回以上の発情を起こす猫ちゃんも存在する点です。
一度発情が来て、近い内に避妊手術を実施しようと思っていたら、2週間後に早くも二回めの発情が来てしまった!ということもあり得るのです。
さらには猫ちゃんは乳腺癌ができやすい、という特徴も問題です。
ワンちゃん、猫ちゃんに乳腺部分に腫瘍ができた場合、ワンちゃんは良性:悪性の割合が五分五分であるのに対し、予防のための手術をしてない猫ちゃんは癌の確率が99%。
良性乳腺腫瘍はまず無いのです。
まあ、つまるところ、猫ちゃんの避妊手術は半年、と考えずに、4、5ヶ月齢を目安にしておくと癌予防上安全でしょう。
小さくて心配、と言う人もいるかもしれませんが、若い方が脂肪が殆ど無く、子宮が伸び縮みしやすいため、手術がやりやすい、かつ小さな切開創で手術できる利点があります。
なんと、一縫い分の穴で手術ができちゃいます。
(内視鏡による避妊手術を謳い文句にしている病院もありますが、3ヶ所の穴を開けなくてはいけないため、避妊手術に内視鏡を使用するのはどうなのかという意見もあります)
たまに避妊手術や去勢手術を実施するのはかわいそう、という方もいらっしゃいますが、将来を見すえると、ガン予防、子宮蓄膿症予防、ストレス軽減など、本人のためになる事が多いということを知っておくと良いかと思います。