危険から守り、不幸を防ぐために…
ペットを護るために飼主が守ること
「動物の愛護及び管理に関する法律」では、犬や猫などの動物の飼主は、自分の所有であることを明らかにするために、犬の登録時の鑑札、年に一回の狂犬病注射済札、さらにマイクロチップの装着等(所有明示措置)を行うべき旨が定められています。
運良く市民の方々の親切な手により保護された場合、近くの警察に届けられたり、動物愛護センターや保健所へと迷い犬や負傷した犬や猫などが収容されます。
しかしながら、さまざまな危険から逃れ保護され、飼い主を待つべきために収容されたペットたちの多くは所有明示措置が行われていないため、飼い主がみつからない事態が起きています。
法律による義務であるのにも関わらず、これを守らない飼主の方々の責任のもとに装着をしなければ、所有者不明となり家にも帰れず、最悪な場合は殺処分などの犠牲になることに繋がります。
ペットを脱走させてしまったり、迷子にした飼主の方々は、必ず責任をもって各所への届け出をすること。日頃から所有者の明示という義務の大切さを認知し、適正飼育・終生飼育に努めてください。
迷子の動物を見かけたとき
飼い主のいない犬のひとり歩きは事故や飢えや病気や虐待などの様々な危険に晒されています。それだけでなく、探している飼い主の方と離れ遠くに行ってしまいます。
出来るだけ動物の保護をして警察へ預けてください。もしくは保健所へ犬たちの保護に努めてもらえるように連絡をしてください。出来るだけ上記のご協力をお願いできないでしょうか。
飼い主の分からない犬や猫などを保護された場合、保健所・愛護センター・警察署・役場などに連絡ください。
周辺で飼われているペットではないか、探しておられる方がいないか、その周辺や近所に声をかけてみましょう。
市民の皆様の協力により無事に保護してもらえても、たとえ善意であっても、通報せずに預かっていては、その動物の所有者である飼い主さんのもとへ戻れるチャンスを逃してしまうことになります。
公衆衛生上の重大な問題がある場合などを除き、通報された方の意に反して行政機関が強制的に動物を収容するようなことはありませんので、安心してご一報ください。
また、「自分の家では預かれないが行く末が心配」「殺処分されないか心配」と心を痛められるケースも見受けられますが、迷子にしてしまった責任は、基本的に飼い主にあります。
躊躇されることなく、動物の安全のために保護して届けてあげてください。
飼育に適さない環境で無理に預かるのは、その動物やご家庭・地域にとって好ましいこととは言えません。収容が必要な場合は、ためらわず行政機関に相談してください。