なら農業経営塾で講義を行いました!
先日、『なら農業経営塾』にて、奈良県の農業者の皆様に講義をさせていただきました。会場は『なら食と農の魅力創造国際大学校』。
2016年までは奈良県農業大学校として運営がなされていましたが、その後県立の教育研修施設として設立された学校らしく、まだ設立から2年ほど。そんなこともあり大変きれいな建物でした!
今回は、講義の内容もさることながら「そもそも農業経営塾とは?」「経営塾ではどんなことが学べるの?」といったところまでお話しできればと思います。
▼25道県で展開される「農業経営塾」
そもそも農業経営塾とは農業大学校や関係機関が運営を行なっている優れた経営感覚を備えた担い手の育成を図ることを目的とした経営塾。
農林水産省のホームページにある農業経営塾の開講情報によると、経営塾を開講しているのは25の道県にのぼるそうです!(2018年9月30日現在)
各地域の定員は多くの地域で「20名」、定員の多い地域で「30名(香川県・静岡県)」などがありました。開催回数もまばらで、少ない地域は「3回(北海道・酪農)」、多い地域では「22回(福井県)」と大きな差があるようで、各講義の内容やレベル感に応じ、募集の定員や回数も変わっているものと思われます。
▼なら農業経営塾で学べる4つの戦略
今回私が講義をさせていただいたなら経営塾は株式会社マイファームさんが主体となって運営している塾でした!(ちなみにマイファーム さんとは今年の3月に業務提携させていただきました!)
そんな、なら農業経営塾カリキュラムを見てみると、経営者としての判断基準を磨く「経営戦略」に関する授業から、原価計算・資金繰り計画が学べる「財務戦略」、人材雇用において経営者に必要な知識が学べる「労務戦略」、そして今回私中山が講義させていただいた新しい販路確立の方法が学べる「マーケティング戦略」という4本の軸でビジネスで必要となる要素が体型的に学べるコースとなっているようです。
実際に、奈良県の担当者さんいわく「この経営塾は農業者の方が能動的に、受講料のかかる講座を申し込んでいるので、受講生の方のモチベーションも高く、切磋琢磨しあえる環境」とのこと。確かに講義の際は、質疑も盛んに行われたり、ワークでも受講生の皆さま同士で積極的に話し合いを行うなど、受講生の皆さまの学ぶ姿勢の高さが伺えました。
▼難しくない!農産物のネット販売
ということで、実際になら農業経営塾の受講生の皆様に講義をさせていただきました。今回ご参加いただいたのは、奈良県在住の9名の生産者の皆さま。
前回の講義の内容をまとめたブログにはなりますが講義内容の大枠については前回のブログで紹介させていただいておりますので、そちらをご確認ください。
【講義の内容をまとめたブログはこちらから】
今回の講義をはじめ、受講生の皆さまとお話をしていて「ネット販売と一言に言えど、どういうものなのかがよくわからない」、そして「ネット販売はなんとなく難しそうで手間がかかるイメージがある」というお声が大変多いということが大変多いということに気づきました。
実際に、今回の受講生の皆さまのうち、これまでネットにて農産物の販売したことのある生産者さんは1名のみ。少しだけでも「ネット販売は思ったほど難しくないんだ」と思っていただけるようにと思い講義をさせていただきました。
具体的にはそもそもネット販売の市場は今どれほど拡大しているのかという大局的なお話から、ネット販売の方法の分類分け、ネット販売のメリットデメリット、さらにポケットマルシェで販売を行っている生産者さんの事例をお伝えさせていただきました。
例えば、事例で出させていただいたのはポケマルではじめて直販を始めながらも月間50万円の売上を達成した小樽市の高野さん。なんと25%のお客さんがリピーターのお客さん、そして中には25回も購入をしているお客さんもいらっしゃり、いかにしてそのリピーターを作り出しているのかといったところもお話させていただきました。
最初は「ネット」という言葉にもある種の抵抗感を感じていた生産者さんも、講義の最後には「知り合いの農家さんがポケットマルシェを利用していたので、ぜひ登録したい」といった声や、「ネットを使うことで、リアルな現場を感じていただける出品を行ってみたい」
という販売に積極的な声が聞かれ、抵抗感が薄れていたように感じました!講義をさせていただいている身からいたしますと大変嬉しい限りです。
ポケマルでは今年の12月も富山県の農業経営塾での講義を予定しております。ぜひお楽しみに!皆さまにお会いできますことを楽しみにしております!
【行政・企業・団体の皆さま】
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地方創生のかけ声が各所から聞こえてくる昨今、一番の地域資源である「食」をテーマとした取り組みは様々行われています。ブランディングのwebサイトの立ち上げ、産直市場の開設、生産者向け勉強会の開催・・・、それらはどういった成果につながっていますでしょうか。
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