いちごの生育管理(10月)について
2018.10.11 09:45
こんにちは。台風も無事に過ぎ去り、イチゴの株も順調に育っております。
現在クラウンベリーで栽培しているいちごは多くが開花しており、早い時期に収穫ができそうです。
さて、10月に入り気温も下がり始め、株へのマルチがけを行いました。
畑で黒いシートを敷いて野菜を栽培している光景を見たことがあると思います。
あの黒いシートをマルチシートと言います。このマルチシートを使用することで
・保温効果
・防草効果
・乾燥防止 等といった効果があります。農家にとって必需品です!
こちらがマルチがけ後のベンチの写真です。
株の周りをマルチシートで覆うことにより、地温の上昇、また保温効果が高くなるため、株の生育がよくなります。
また、開花の状態に合わせて、花の受粉に欠かせないハチの導入を行いました。
このハチは「クロマルハナバチ」といいます。ミツバチに比べると大きいですが、とても大人しいです。腕に止まっても刺したりしません。
ハウスでのいちご栽培では昆虫などは出入りすることの出来ない、閉められた状態となります。そのため、受粉が風媒、あるいは筆などを使った人工的なものに限られてしまいます。更にハウス全ての花は数えきれないほどありますし、受粉したとしても形の悪い「奇形果」となってしまう場合が多いです。
そこでハチの力を借ります。ハチは生きるために餌となる花粉を集めます。その時に花の周りを歩き回ってくれるため、イチゴの花がきれいに受粉できるのです。
なのでいちご農家にとってハチはとても大切な存在なのです。
ハチは花の花粉を、私達は受粉したいちごの果実を、お互いに助け合います。
クロマルハナバチ達の力を借りながら、よりよいいちごを作っていきたいです!!