インドア派でも手入れはいる。PM2.5は室内でも暴露する可能性。

みやこ内科クリニックでかゆみの相談に来られる方の70％は「アレルギー」です。

乾燥肌とか敏感肌とかいろいろな言い方がありますが。

ある物質に体が過剰に反応してしまっている。

その物質は外にいると思っていたら思い込みだとわかりました。

Traffic-related air pollution is known to be associated with skin aging manifestations. We previously found that the use of fossil fuels was associated with skin aging, but no direct link between indoor air pollutants and skin aging manifestations has ever been shown.

和訳と要約

「交通関連の大気汚染は、皮膚の老化症状に影響するのは知られています。屋内での化石燃料使用は皮膚の老化は知られているが、大気汚染物質と肌の老化症状との直接的な関連性は示されていませんでした。」

化石燃料との因果関係は示されていたが。

大気汚染物質の室内観測はされていない。

理由は外で行うよりも室内の研究は時間とお金がかかるから。

大気汚染＝屋外と思い込んでいたというより、研究自体が少ないんですね。

In the initial examination group, the indoor PM2.5 exposure was positively associated with the wrinkles on forehead, wrinkles on upper lip, laxity of eyelids, fine wrinkles on back of hands. Among these 5 skin aging signs, the significant associations between PM2.5 exposure and wrinkles on upper lip was replicated in the second examination group.

Compared to the well-established environmental factors (e.g. sun exposure and smoking) that play important roles in the development of skin aging signs, indoor air pollution is also a major factor that should not be overlooked.

和訳と要約

「最初の検査グループでは、屋内PM2.5の曝露は、額のしわ、上唇のしわ、まぶたの弛緩、手のひらの細かいしわと関連していました。これら5つの皮膚老化徴候のうち、PM2.5曝露と上唇のしわとの有意な関連性が第2の試験群で再現された。

屋内の大気汚染は、皮膚老化徴候の発症に重要な役割を果たす確立された環境因子（日光曝露および喫煙など）と比較して、見落とされるべきではない主な要因でもあります。」

検査は2回、別の人たちで行っています。

1回目はしわが増えたけど、2回目は上唇のしわが再現された以外はそうでもないと読めます。

室内の大気汚染が見逃せない理由は、室内に長くいるから。

外に出ないからとお肌のメンテナンスを怠らない。

今回も弟である事務長で試してみました。

PM2.5がどこにあるのかわからないので、ホコリがあるところにしました。

「物置部屋に行ってもらって空気の入れ換えをしてよ。」と伝えると。

「実験でしょ、なんで僕だけしないといけないのよ！！」と事実に気が付かれたので一緒に行きました。

扉を開けたら、二人ともくしゃみが始まる。

窓を開けようとしたのですが。

さびついていて開かない。

しばらくすると、咳と目がかゆくなりました。

「なんでこんなことしないとあかんのよ！！マスクとゴーグルいるって！！」と怒る事務長。

ごもっとも、実験場所の選定を間違えましたね。

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今回引用した論文

Indoor PM2.5 exposure affects skin aging manifestation in a Chinese population（海外論文サイトへ飛びます）

日本語題：屋内PM2.5曝露は、中国人口における皮膚老化症状に影響する

著者：Anan Ding, Yajun Yang,Zhuohui Zhao, Anke Hüls, Andrea Vierkötter, Ziyu Yuan,Jing Cai, Juan Zhang, Wenshan Gao, Jinxi Li, Manfei Zhang, Mary Matsui, Jean Krutmann, Haidong Kan,Tamara Schikowski,corresponding author Li Jin,corresponding author and Sijia Wangcorresponding author