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名古屋市中川区「歯の喰いしばり・腰痛専門」森本治療院

草むしりで腕が上がらない

2018.10.12 10:55

「先生、右の肩が痛くて・・」


「ほれ、上がらんのだわ。」


80代の女性です。


「整形で五十肩って言われて恥ずかしかった。」


とは言っていても女性ですね、嬉しそう。


「もう一度どれくらい動くのは診せてみて。」


「先生、痛て上がらんて」


なんとか水平、肩の高さまでは上がるけどそれ以上無理はさせたくないので


「分かったから仰向けで休みましょうか。」


まずは足から検査です。


「毎日忙しそうだけど何をしているんですか?」


「草むしりだわ。」


「草の精がいいもんで毎日2~3時間は抜いとる。」


肩の関節に異常はないが


二頭筋と三角筋、


それと腹筋を中心とした筋肉ユニットの過緊張があやしい。


この筋肉達が抵抗して


腕を上げようとしているのを阻害しているようです。


まずはSMTで足と頭のバランスを整えます。


すると


先ほどよりは上がるのですが違和感が残ります。


次は


草むしりをしているという事なので


肘から先


前腕の筋肉と親指と人差し指をチェックします。


皮膚の動きを考えまずは


合谷に浅く刺鍼して動かします。


すると先ほどより動かしやすくなります。


あとは合谷の緊張を緩和するために


肘に刺鍼して再度腕を上げてもらうと


「こんなに腕が上がる、痛ない。支え無しで上がるようになった。」


と喜んでくれました。


しかし


また同じように草むしりを毎日続ければ


同じように痛みがでるだろうと話すと


「大丈夫。そんときゃまた来るで!」


草むしりで腰痛は良くありますが


草をつまむことで肩の関節の動きまで悪くした例です。


草をつまむ時のコツをお話ししたのですが


帰ったころには覚えていないいでしょうね。


日常動作からくる「痛み・違和感」は繰り返すので


早めの定期的な施術が必要です