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池袋 もり山 Moriyama

今日の新聞記事より

2018.10.12 12:55

今朝の日経新聞に載っていた金額に絡む二つの記事です。


一つは今年の台風24号や21号で発生した停電に関すること。原因は電柱への飛来物付着や電柱の倒壊で、対策としては電線の地中化「無電柱化」が注目されるが、全国に約120万キロある道路で無電柱化されているのは約9000キロ。1キロあたり約5億3000万円といわれる費用の高さが難題であり、コスト削減や費用の捻出が課題。


もう一つは中期防衛力整備計画。

5年間にわたる防衛費の見積りや防衛装備品の数量を定めたもので、2014年から18年の防衛関係費はおおよそ24兆6700億円を目処としており、次の5年は増えるのは確実。各年度の防衛費も年々最大額を更新中。



一つめの記事の数字によれば、現在、日本で無電柱化されている道路は全体の約0.8パーセントということになります。

私は統計や分析が全く得意でないので、ただ単純に考えて、全国の道路120万キロの5パーセントを無電柱化するとした場合、その距離55,000キロ。かかる費用は約27.5兆円となります(1キロあたり5億円で計算、本腰を入れればもっと費用は安くなるのでしょう)。

ちなみに東京都がすでに都道の4割を無電柱化しており、その距離が913キロです。


こうして見ると、ほぼ5年の防衛費で国土の5パーセントが無電柱化できることになります。

もちろん国土無電柱化と国土防衛は単純に比較できるものではないでしょう。

でも国民を守るという点で、手段は違えど目的は同じであり、日々の暮らしや安全から何を最優先にしていくのかは常に国家は考えるべきでないかと思うのです。


安全が確立されていないオスプレイを17機買って3600億円。次の5年では新型早期警戒機を9機を3000億円超で購入予定。いずれもアメリカから。

台風24号では約119万戸、21号では延べ219万戸が停電。

こういうことは、何を比較し、どう考えていけばよいのでしょうか。