「レラ」艇がライフラインをDIYで交換、(ライフラインだけに)締めていくら?(笑)
(レラ艇よりの寄稿)
そろそろ交換時期かなと思いながらも面倒なので先送りしていましたが、いざという時に切れて落水するのはいやなので交換することにしました。交換箇所は、両舷の上下2本づつと船尾の上下で計6本です。
まず交換に当たり必要な材料と工具準備しました。今回購入した物は以下の5点です。
①PVC被覆付き4mmステンレスワイヤー 7×19 (40メートル)
現在のライフラインと同じ物で色は黒を選びました。本来なら素線が太い7×7や1×19が丈夫で良いのですが、端末処理がニコプレス(正式にはナイコプレス)によるアイ加工の予定なので硬くて上手く加工が出来そうになく断念。今のライフラインも20年程度は問題なく使用出来ているので同じ物でOKとしました。(20年後この船に乗っているのか・・・・?)
②ニコプレス4mmスリーブ(15個)
端末処理は全部で12箇所ですが初めての作業なので失敗を見越して多めに購入しました。
③ターンバックル(4個)
現在のライフラインは船尾側を細いロープ(ラニヤード)をグルグル巻いて取り付けているので、テンション調整と見た目を良くするためターンバックルにしました。
④ニコプレスをカシメる専用工具
在庫限りのセール品を格安で購入。
⑤ワイヤーカッター
この工具、通販で2千円程度でしたがワイヤーがバラけることなくスパッと切れます。さすが工具メーカー「トネ」の製品です。いい買い物でした。
〈作業について〉
まず現在のライフラインを取り外し、スタンションも取り外しました。この二つが無いと船の外観がスッキリしていい感じになり、しばらくこのままでいいかと思いましたが、この状態でデッキを歩くとかなり不安感が大きく、係留中でこの状況なのでヒールして走っている時はかなりの勇気が必要になりそうなのでやめました。何よりこれが原因で落水したら笑い者です。たった2本の細いワイヤーですが、その必要性を実感しました。
次に、外したスタンションを軽く磨いて、左舷の一番後ろのスタンションが少し曲がっていて以前より気になっていたので、この機会にベンダーでまっすぐに修正し取り付けました。後は、ひたすらワイヤーを必要な長さに切断しニコプレス専用工具で端末加工をしながら取り付けていくだけです。
特に難しい作業ではないですが、ニコプレスのスリーブは工具でカシメると横方向に伸びるので、伸び代を考慮し中に入れたシンブルに対して大きめのアイにしてユルユルの状態からカシメるようにします。加工前後の比較写真参照。自分もこのユルユル加減が分からず最初の一回は失敗しました。ちなみにシンブルは取り外して再利用しました。
出来上がってみると、黒のライフラインもなかなかいい感じで、素人作業としてはまずまずの出来だと思います。(自己満足)←DIYはこれが大事。
〈費用について〉
今回のミッションは予算4万円以下を目標にしていたのですが、実際にかかった費用は工具も含めて3万円ちょっとでした。もちろん私の労務費は入っていません。
(事務局より)
先ずは記事の寄稿ありがとうです!
しかし、20年に一度しか使わない工具を買い求めても合計4万でお釣りが来たんですね。やはりDIYは安いですね。しかし、④のカシメ具と⑤のワイヤーカッターを「レラ」艇がお持ちになっているのはライフラインの交換を考えるメンバー各位にとって朗報ですね。
事務局としては、この作業を「仁尾マリーナ」に頼んだら果たして労賃含めてどのくらいかかるのか、気になり始めています。早速、照会してみたいと思います!
後日、マリーナ側から「概算一式11万ぐらいで、うち部品関係が9万、工賃が2万ぐらい」との回答が届きました。工賃の2万円は致し方ないですが、部材調達コスト削減効果は絶大だったことがわかりました。