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「軍師連盟」第四十一集

2017.12.08 16:00

陛下は先帝さまが成し得なかった数々の偉業を達成してこられた、大きく栄えた魏国を見ることができて私は幸せです、もはや悔いはございません…仲達は首を垂れる。曹丕は打ち震えながら仲達を大理寺の死牢へ入れろと命じる。


帰ってこない夫を心配する春華。宮殿から柏氏が帰って来た。仲達はどうやら甄氏の事で曹丕の怒りを買い投獄されたようだ。柏氏は鍾会と鄧艾に手助けを頼もうと提じる。


曹植は激しい拷問を受けてもなお罪を認めなかった。曹植の牢の前に現れた曹丕はこれが罪を認める最後のチャンスだと告げる。曹植はゆっくりと立ち上がって歩み寄り詩を詠む。「豆を煮て汁物を作る、窯の下の薪はめらめら燃える。鍋の中の豆は泣いている、元々同じ大地に根を生やしていた者同士なのに、なぜにそんなにひどく私を熱し焙るのだ。」

曹丕は牢を開け、曹植に甄氏の枕を手渡した。枕の中には曹植の作った詩がしまい込まれていた。甄氏が死んだと聞いて曹植はその場に泣き崩れる。


曹真らは甄氏も司馬懿もいなくなってこれで太子の選定は自分たちの思うがままだと祝杯を挙げる。ただ一人夏侯尚だけは浮かない顔。曹真は娘婿に肩入れするのかと揶揄するが、夏侯尚は陛下が本当に司馬懿を処刑するだろうかと疑問を投げかける。


陳群と鐘繇は司馬懿なくして新制度を推し進めることはできないと情状酌量を願い出る。曹丕は今まで苦い汁を飲まされてきた曹一族がこの機を逃すはずがなく、彼らの不満を解消させるという意味でも仕方ないと言う。鐘繇は司馬懿を殺せば曹一族は増長し抑えられなくなるやもしれないと提言する。しかし彼は自ら死んでもかまわないと罪を犯したのだ、酌量する必要があろうか、そう言われて鐘繇も黙り込む。しかし新制度のためには司馬懿を失うことは大きな痛手になることは曹丕も重々承知しているのだった。


曹丕は郭照を皇后に封じると発表、併せて彼女の養子である叡公子を平原王に封じる。曹一族の一人の朝臣が、郭照は生まれが卑しく皇后には相応しくないと言うと、曹丕は激怒し皇后を侮辱した罪で連行させた。まったく反対の余地はない…曹真は押し黙るしかなかった。


牢の仲達の元に鍾会がやってくる。陛下から伝言があるというのだ。一つ目は郭照を皇后に封じ、叡公子を育てていくよう命じたということ。二つ目は劉備が関羽の仇討を掲げて大軍を率い呉国へ出発したということ。しかし伝言だけで特に命令はない。朝臣らの間ではこの機に乗じて呉国へ攻め込むべきという意見もあるらしい。しかし仲達は反対する。蜀と魏ではさみうちにすれば呉を攻め落とすのは容易いのではと鍾会は問うが、仲達は言う、今呉を亡ぼせば蜀は東呉を手にするだろう、蜀にはあの諸葛孔明がいる。魏に近い東呉が奴の手に渡れば必ず将来憂いの種となる。呉と蜀が争っている間に我が魏は地道に富国強兵に努めるのだ。鍾会は納得する。


曹洪はせっかく呉を攻めるチャンスだというのに自分の精鋭も動かさず屯田を続けさせることに腹を立て、全ては屯田令の鄧艾のせいだと八つ当たりし彼の仕事場へと乗り込む。鄧艾が法律に沿って仕事を行っているだけだと言うと曹洪は法律なんぞくそくらえだと吐く。そして鄧艾に向かってあらゆる不満を口にし罵倒するが、鄧艾はただ黙って彼の怒鳴るに任せる。左右の書記官がその言葉をしっかり書き留めていく。自分の言葉が記録にとられ、そしてその言葉は陛下の政策を真っ向から否定するものであると気づいた曹洪は嵌められたと激高し暴れるが大勢の衛兵によって抑えられ、ついに連行されて行った。

これは子夜の仇討ちの一端に過ぎない…鄧艾はその後姿を睨みつけるのだった。


鄧艾は曹丕に記録を提出する。曹丕は憤慨し死罪だと厳しく言い放つ。

曹真の元へ夏侯尚があわててやって来て、曹洪が死刑を言い渡されたと伝える。だが曹真は驚きもしなかった。先帝への貢献を訴えた所で曹丕は逆に怒るだけだ、曹洪は救えない、諦めろ。その代わり我々が叔父の仇を討つのだ、そう言って曹真は剣を手にする。曹洪は将軍として将士らの尊敬を一身に集める、彼を殺せば麾下の兵士らの心は乱れる。それを収めるためには人の首が必要だ、かつての楊修のように。そして今回鄧艾と司馬懿がその首となるのだ。

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うん?物語の決着どころがまったく見えないんだけど? あと一回でどう恰好つけて終わるつもり??